Mr.KING 君たちは強い ~その圧倒的に正しいダンスについて~
昨日、放送されたMステ。
カメラに映り切らない圧倒的な人数、笑顔、出来事、そして、意味なんていらないんだ「すごい」とさえ感じさせればという暴力的なまでの演出。
HiHiJetがステーンしまくった床の滑りやすさ、突然のバレエ少年をのぞいて、帝国劇場からテレビ朝日にジャニーズワールドがそのまま移行されており感動。
放送終了してから、「これが、ジャニー喜多川の天才的凶器なんだよ」と鬼リピートしながら、興味も知識も薄い夫氏についつい話しかけたところ、「そんなに何回も観ているしている君が狂気だよ」と言われるも、全く我にかえらないほどの圧巻のステージでした。
そして、
ラスト、きちんと勝利&健人の間から眼力(またの名をスター目線)みせつける平野紫耀の才能に震え…
— みずうみ (@numadeasobu) 2016, 1月 29
た瞬間に帝国劇場で感じたMr.KINGの圧倒的な強さについて考えねば、っていうか、あなた帝国劇場の座席で覗いていた双眼鏡の先の70パーセント以上がKINGロックオンだったでしょーにということを滝のように思い出し、子供を全力で寝かしつけてパソコンを占拠しています。
平野紫耀、永瀬廉、高橋海人で構成されるMr.KING。
平野くんと永瀬くんは関西ジャニーズJr出身。
高橋くんは東京Jr出身。
昨年の夏に結成された「Mr.KINGvsMr.Prince」の活動から3人でKINGチームを結成し、現在に至るというかんじでしょうか。
(以下、”ほえー、廉くんと海人くん同い年の生まれなのかい、海人くんが圧倒的年下だと思ってたよ”と調べていて今日知った私の感想になります。このあたりのユニット編成にかかわるお話に関しては色んな想いを抱えていらっしゃる方がいるというのも承知しておりますので、あくまで、以下、個人的な見解としてお読みいただければ幸いです)
あの複雑極まりないストーリー展開も追っていたゆえにて帝国劇場ではその強さの理由が分からず、もやもやしたままでした。
ということで、ここ半年の少年倶楽部を観る!観る!観る!
WESTもついでに観ていたらもう日付越えている。
そしてなんとなく出た答えは<ダンスが圧倒的に正しい>ということでした。
音を刻むタイミングがそろっているのはもちろん。
たとえば手をあげて右から左へふる、という振りがあったとすると右に掲げる角度、左で掲げ終わる角度、そういうのがきつちりそろってる。
すっっっっごい正しいダンス。
過剰なアレンジも、ウィンクや投げキッスなどのファンさも少ない3人。
あくまで楽曲に合わせたタイミングで強いカメラ目線や笑顔。
その点も、すっっっっごい正しいダンス
それに加えて3人の背格好が一緒。
これ、ジャニーズのユニットでありそうでなかなか珍しくないでしょうか?
背格好にばらつきがある場合、目線をある一定のラインに据え過ぎたままステージを観てしまうと全体の揃いを感じにくい。
きゅるるんと自力マルチアングル発動、俯瞰モードセットにして観ると、「おぉそろってるー!」となる気がします。
でも、KINGは適当に一人の背格好にあわせて目線をスライドしただけで、ダンスの全部を目の中にいれられる。そろっていることがわかりやすい。
おぉラッキーボーイズ。
そして、この正しいダンスゆえに、決められた制服だからこそちょっとした着こなしで個性が出る…みたいな感覚で3人のキャラが浮かび上がってくる。
平野紫耀には、自然に立っているだけで我々が欲するものを保有する力がある。
(ちょっとした体重の左右の足への割り振り方とか、顔の傾ける角度とか、木村拓哉、松本潤、亀梨和也などの印象的にキメてくださる諸先輩が生み出してきたジャニーズ的正解をさらりと気負いなくかましてくるかんじ)
永瀬廉には、振りを全うする汚れなき真摯さと真面目さがある
(ジャニーズワールドの龍と戦うシーン、止めた海人にふっとばされたのに、きちんとさらわれた海人のために愚痴も言わず剣を振るう真摯さはまさに彼の3.5次元。自分のキャラから外れたダンスやキメ顔も真面目さできっちり包みこんで魅力に昇華)
高橋海人には、こっちの視線を乞うドラマチック力がある。
(海人とはよく言ったもんだ、君の瞳はうるうると海のようだねと思ったのがはじめての高橋海人認識だったのですが、その目がとにかくダンスの一部として高機能。)
結局の、おみこしわっしょい文章になりさがりましたが、踊って歌うというジャニーズの基本事項の中で3人がピッカピカに輝いている理由は<ダンスが圧倒的に正しい>から派生している諸々なのではないかと、過去もキャラも不勉強な私は思ったのでした。
あと、最後に、文脈ぶっこわしますが言いたいこと。
この3人のもう一つのよさはJr同士のトークにありがちな「相手(だれか)をさげて笑う、盛り上がる」をしないこと。
<笑われる>ことにいやな思い出があったり、心のどこかで恐れているというのは、ジャニヲタだからではなく、だれでも、何歳でもあることだと思うので、そんな盛り上がりを見るとハラハラしちゃうのではなかろうか。私も日々いろんなシーンでハラハラ、時にひんやり。
少年たちよ、これ百害あって一利なし。
求。ひたすらあたたかい関係性のお話。