5人の皇子、国を治める ~ジャニーズWEST担、「SexyZone summer concert2014」以来のセクゾ魂で「STAGE」を観る~
・SexyZone、通称セクゾ。
・195か国をまたにかけたり、夏にメリークリスマスしたり、ドバイでなくデュバイにバイバイするトンチキで陽気な5人。
・「セクシーローズ」と顔面国宝少年・勝利くんがささやく瞬間は、世界で一番物音を立ててはいけない瞬間。
・ふまけんというのはどうやら最強シンメとの噂。
・総マリというかわい子ちゃんは相当かわいいらしい。
2014年7月23日。
こんなことだけを頭につめこんで、Y&Jコンサート経験しかなく、今よりはるかに若手事情に疎かったノー天気関西担の私は、知り合いに誘われ、埼玉スーパーアリーナにおりました。
初セクゾ!初セクゾ!と意気揚々と席についた途端、聞こえてきた言葉は、
「もし、マリウスがひどい目にあったら、私、許せないと思うから」
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
今、横の娘さん(推定、中学生)なんておっしゃった!?!?!?
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
あっけにとられているうちに幕が開き、3人しかいないステージがはじまってから、当時6年ほどはあったはずのジャニヲタ経験の中でも体験したことのない様子を目の当たりにしました。
まず、横の娘さん、号泣からの「見たくない、もう、なにこれ」とのつぶやきからの、まさかの着席。
横にいたお母さん(推定ですがジャニヲタではない)との
母)「せっかく来たんだから楽しめばいいのに」
娘)「できるわけないじゃん…ばか!」
母)「せっかく連れてきたあげたのに…もう来ないから」
娘)「ズッズッ(鼻をすする音)」
……………。
楽しそうにうちわをふるJr担と、うつむくセクガル。
……………。
『明日に向かって撃て!』でセクゾに撃たれても微動だしないセクゾのファンのはずのセクガルと、空砲をうち続けるセクゾ
……………。
えっと、これ、ジャニーズのコンサート!?!?!?
それともなんか軽い地獄!?!?!?
セクゾはがんばっているようにみえるし、JrもJr担も、そしてセクガルだって悪くないのだが、どうしようもなく会場の空気が不穏&制御不能状態。
えっと、、、ここの国、大丈夫???
ごめん、見ているの、つ、ら、い、か、も…。
ちょっと、きつい言葉を使ってしまいましたが(ご不快だったらごめんなさい)、終始、号泣するマリウス担の娘さんの鼻をすする音が耳に残った私は、そこから一度もセクゾ魂に行きませんでした。
時は流れ、2017年5月4日。
再び、知り合いに誘われ、TLの評判に背中を押され、正直おそるおそるではありましたが、私は横浜アリーナにおりました。
先に言っちゃいますが、結論としては最高のコンサートでした。
会場に入ると明るい笑顔のみに包まれており(清楚でかわいい子多しとわざわざ書いておきたいくらいセクガルかわいい)言い争う母娘も見つからず。
メイン画面には分数が「5分」「15分」「25分」になると「5」が赤く光る、いかしたデジタル時計(短い秒数では「5」は色が変わらないの、さらにいかす!!)があり、その赤がさらに安心の笑顔を作り出す好循環。
この時点で2014年のあの空気、忘れ始めました。
コンサート開始早々、皇子のお出ましといわんばかりに、モニター越しから本人たち登場。
見たい!君を見たいんだ!とばかりに前を向きながら頭を揺らめかせるセクガル達(かわいい)。
同時期におこなわれていたジャニーズWESTの「なうぇすと」もモニター越しからの登場なのですがそこは、“あ”あ“あ”本物のジャニーズWEST……ぎゃあーーー”な、所謂、本人確認歓声。
一方、セクゾは、“嗚呼、皇子さまっているんだ……はあぁあああ”という感嘆が漏れた声、そんな感じでした。
そう、セクゾはとにかく皇子さまだったのです。
顔がいいのはもちろんだし、衣装のコンセプトが皇子的なのもそうなんですが、立っているだけでこちらを圧倒するなにか、なんだろう、そうだ、血統みたいなものがある。ここがこうでこうだからという説明が難しい、見ただけで違うとわかっちゃうんですよ本物は、的な、あれ。
なのに、それに甘えず、ちゃんと皇子役を担いますよという覚悟がすごい(全員にあるけどケンティはやはりド級だった、バラを口に加えてたし、鱗粉までふりまいてたし。)。
お手の振り方、ファンの扱い方、ジャニーズWESTだとどちらかというと彼氏みが強いのですが、比較すると格式の高さに満ちていて、「まぁ、帝王学まで身につけられて…」と思わずつぶやきましたよ、私は。
セクガルでない私は、今回のコンサートにおける「5」の意味を、歴史の検証的にも感情的にもとてもとても理解しているとは言えないのですが、客席はもう登場から歓声が一度たりとも途切れない。
そして、その高まる感情をいい意味で逆なでしてくる風磨くんの演出。
みどりの光線でマリオネットになる5人。
↓
光線を払おうとしても払えない5人。
↓
しかし、もうこれを持つときめた途端、少しずつ光線をコントロールすることができはじめる5人。
↓
光線でつくる5角形。
↓
光線が客席を照らしはじめる。
↓
光線は1本の線でなく、面でなく5人の盾のように広がり、もうその中にいることを怖れてなんていないという表情で客席を堂々とみつめる5人。
うううううううううう、すみません、セクガルじゃないのに泣きました。
あと叫びました。「て!!ん!!さ!!い!!」と。
自分たちもファンも苦しかった歴史を、自分たちだけでなく客席もつかって表現し、内包していく演出、て!!ん!!さ!!い!!
緑の光線を、大人たちの意思の象徴としたならば、光を失くすのではなくうまく使いこなせたら最強になれるって大人たちへアピールまでしてますます、て!!!ん!!!さ!!!い!!!
そして、5人の皇子は、玉座に座りっぱなしではなく、いちゃいちゃしたり、つむつむしたりしてお戯れまでお見せくださりました(ありがたきしあわせ)。
2014年、自国の民たちをうまく導けず、大人の政治に口を出すこともできず、ただ歌っていた5人の皇子……この3年で、皇子どころか皇帝になりやがった!!!
その皇帝の統治した国は、違う国の民(ジャス民)まで「となりの国、すげー美しーぞ!おい!」とはしゃぎまわってしまうほどの統治力を手にしていました(私のTLのジャス民、みんな横アリに見学に行き、べた褒めからのひれ伏しツイートかましてましたよ)。
そして、個人的にはずっと「トンチキソング!!」と言いながら楽しませてもらっていた(すみません、殴らないで)セクゾ曲たちでしたが、195か国をまたにかけたり、夏にメリークリスマスしたり、ドバイでなくデュバイにバイバイするのも、みんながひとつになれば明日がみえるのも、勝利の日までと歌うことも、もう国家としての国際的な思想の指し示しだと理解しました。
これからは、ようやく本当の意味で曲の素晴らしさを楽しめながら聞ける気がします。
なんだかばらばらとした雑感になってしまいましたが、まとめると、
歴史をつくると断言している素敵で強い皇子さまと、
赤い薔薇に誓いをたてれる美しい国、
それが2017年のセクゾ魂での光景でした。
セクゾのSTAGEをみて、歴史をあの若さを包括して進んでいこうとする姿は神々しかったし、セクゾには精神の話でもいいので何歳になっても真っ白の衣装で、地球をまわしてほしいなと思いました
— みずうみ (@numadeasobu) 2017年5月4日
デビューのときに担わされるものが大きかったグループ、そして、それを変わらず今も担い続けているセクゾと見守り続けるセクガルの間の関係性が「赤い薔薇の誓い」って美しすぎる
— みずうみ (@numadeasobu) 2017年5月4日
赤い薔薇の花言葉は【情熱】【愛情】【あなたを愛します】【貞節】【美】【模範的】【熱烈な恋】【私を射止めて】
ちなみに…我が軍(ジャニーズWESTファンはジャニーズWESTをしばしばこう呼びます)だって強いんですが(滲む本気愛)、やはりセクゾと比べてみると、かっこいいリア恋男子たちがイケイケどんどんで国家統治者になるまでの成り上がりを見守っている女たちというニュアンスのほうが我々のコミュニティを表現する際にはしっくりくる気がしました。
セクゾは王室が国民を率いる話。
WESTは民から革命を起こす話。
「てっぺんとったるで!」のジャニーズWESTと「さらなる高みを目指します」のセクゾは同時代に頂点に到達しても食い合わないと思うので、両方とも頂点までかけあがって世界を明るく照らしてくれ…!!という気持ち
— みずうみ (@numadeasobu) 2017年5月4日
同じ国作りの話であり、いつだってジャニーズのグループ論とはそうでなるのかもしれませんが、前提つーか、文化つーか、なんか色んなことがで結構離れている気がしません?
いい国つくろうセクゾ幕府、いい国つくろうWEST幕府といういうかんじで、お互いに強い国になって、ジャニーズという星をぐるぐると力強くまわすときには手を組みましょうね的な存在になれるといいなと思っています(訳がわからぬドヤ結論…)。
あの時、号泣していたマリウス担の娘さんも「STAGE」みているといいな。
セクガルじゃないので、なんか間違っているところあったらセクシーソーリー。
以上、隣国からのレポートでした、セクシーサンキュー。
(外国では見様見真似でその国の言葉を使う主義)