今宵も月が綺麗ですね

なぜ、月は輝くのか。そして、偶像に生身のわたしが「アイラブユー」と思うことについて。

欠片も想い出を持たないWEST担にとっての24コン Jr.時代コーナー

 

ジャニーズWEST 1stドームLIVE 24(ニシ)から感謝届けます』のDVDが発売されて早1ヶ月。

 

 

2回もデュアルルームに行ってしまいました(狂愛三部作とチョエクのところで初対面の方だらけでしたのに「性の時間!!」と叫んですみませんでした)。

仕事も家事もあるはずなのに2DISC×5周してしまいました(「カワイイはつくれる☆」のテンションで,せーの…「ジカンは作れる☆(但し睡眠時間を削れば)」)。

 

 

収録されている内容の瞬間瞬間に褒めちぎりたいとこ、好きの動悸が止まらないとこ、意味を考えまくりたいとこがあり、全体の感想を書くことは「失われた時をもとめて」(世界最長の小説)を読破することと同意と観れば観るほど思う日々。

しかし、なにか観てるだけでは申し訳ない(←ヲタク特有の不思議な使命感)。

 

 

ということで、まずは欲張らずに皆を“24コンがここまでのWESTの総括であり、ここからのWESTのはじまりだ”という気持ちにさせたJr.時代コーナーについて個人的に総括してみたいと思います(誰に頼まれたわけでもないことをやる、それがヲタク)。

 

 

 

numadeasobusokohamizuumi.hatenablog.com

 

 

この24コン参戦後直後に鼻息フンフンと書きつけたブログにもあるように、デビュー後にファンになった私は、当時涼しい顔をしながらも「過去(松竹座時代)を知らないこと」に悔しさと変な肩身の狭さを感じていました。

 

 

まず物理的に観れない(ソフトがない)というもどかしさ。

推測大好き人間なのに自担の濵田くんに起こったシンメがいなくなるということを超わずかなテキストでしか知れないことへの把握不十分感覚。

そして、松竹座時代から追いかけていられる方のお話をきいた時に素直に湧き上がる単純な“羨ましい”という感情。

 

 

特に最後の松竹時代からのファンの方のお話を聞くに「わおっ…」レベルで自担との距離感の近さに驚きつつも、それよりなにより、保証のない中で応援するというファンの方自体のなんというのでしょうか、自担を媒介した青春にようなものに憧れてしまうのです。

長距離バスに乗り込んで早朝に大阪に降り立った時の思い出、帰りにカフェでおしゃべりした思い出、独特のチケット交換文化に好きの気持ち一つで飛び込んでいった思い出など当時のエピソードはどれも濃密かつ、話している時の目の輝きは総じてやばいほど…そう思いました。

私がヲタクの個人的な思い出聞くの大好きモンスターであることもかなりありますが、そういう部分も含め、淳太くんがのちに雑誌で語った「(新規ファンの)モヤモヤをなくしてあげたかった」というところのまさにモヤモヤ野郎だったわけです。

 

 

 

前置きが長くなってしまいましたが、そんな思い出のかけらをひと欠片も所有せず、松竹座がどの駅のそばにあるのかもはっきりわからぬ私がみた(当日+映像)Jr.コーナーの感想はこんなものでした。

 

 

「アメフリ→レインボウ」

 

1、 曲、あんまり知らない(数回ネットの波に漂っているので観たかもしれない)。

 

2、 大人の男があまり着ないカラーランキングベスト5にランクインしそうな水色の衣装。映像の淳太くん、照史くんには似合っているけど、目の前の2人にはちょっと浮いて見える

 

3、 なんだか今までに見たことのないくらい2人だけの世界

 

 

 

私がジャニーズWESTを好きになってから見かけた淳太くんと照史くんの2人の間にはいつもメンバーや別の芸能人の誰かがいました。なので、あぁ、2人が2人でいるとこんな感じなんだと、いつも便利に「ばど」という言葉を使ってしまうけれどB.A.Dを知らない私は今更に初めてちゃんと見た気がしました。

 

そして、もういい意味で似合わない水色の服が私の知らない歴史の厚みであり、この2人はずっとずっと若いときから2人の世界をつくっていたのかなと思っていると、高いところから2人が階段を降りはじめました。

一段ずつWASTのメンバーカラーでもあるレインボーカラーになっていく階段の電飾。

そこを踏みしめる姿は、まるで2人が2人だけの世界から歩みだして違う世界に舞い降りていくようでした。

 

そして、「せーの」ってサイレントで照史くんが淳太くんに言った時、2人だけの世界を捨てるのではなくて鍵をかけ、また7人の世界に戻っていった、そんな気がしました。

 

 

「STAY GOLD」

 

1、 曲、なんか聞いたことあります(1番ネットの波でみたのは「Battle」)

 

2、下がり眉、ひたすらの下がり眉

 

3、 これは今の濵田くんである

 

 

デビュー後に濵田担になった私が一生懸命過去を探しにいった時に最も目にすることが可能だった動画は「Battle」でした。

下から風が吹いている中で歌う濵田くんかっこよかった。あーかっこよかった(言いたいので2回言いました)。

なのでこの「STAY GOLD」はあまり私の中で馴染み深いものではありませんでした(「Battle」観すぎていた節あり)。

 

濵田くんは『SONGS』のインタビューで選曲理由について、

「俺のあとに7WESTが『Dial UP』を歌うことが決まっていたからそこへの流れを考えたの。そしたらカッコええ曲よりみんなで歌って踊れる曲明るい曲がええなって」

と語っていましたが、明るいというより「手を伸ばせつかみ取れ まぶしさの向こう側に 目指してた夢がある」という歌詞のこの曲はここまで濵田くんが歩いてきた道のようだなと思いました。

“明るい曲”という認識を本心から彼がしているのか、それともそうでないのかわからない、口にあえてしていないだけなのか、何度もそういう部分で探り系ヲタクの心を振り回すこの濵田崇裕という男が心底好きだなと思いました。

 

すみません本筋からやや逸れました。好きすぎて。

 

濵田くんには共に登場する人がいませんでした。その代わりに、一人ゆえに会場は紫一色でした(映像はその映り込ませが天才的、すごいぞJEたん!!)。

 

はじめから下がりっぱなしの眉毛でセンターステージを歩いていく濵田くん。やはりこの曲の歌詞「まぶしさの向こう側」を目指して、紫の眩しさに包まれている自分を感じていたのではないかと推測したくなるような表情でした。

 

そう、つまりそれを今感じている濵田くんは、今の濵田くんであり、私の知らない濵田くんはそこにはいないような気がしました。

先ほどのばど、そしてこのあとの7WESTとは違い、ここだけは時間が巻き戻らず、今の濵田くんが今横にいる人たちと昔の曲を歌っていました。

 

ずっと見つめてきた濵田担の方たちは、昔とちゃんとリンクしてほしい、過去を昇華させるにはそれがある種の道だのという思いもあったかと思いますし、シンメがいなくなった歴史をテキストだけで読んだ私の解釈は間違いだらけかもしれませんが、このコーナーで最も振り返らず前だけみて進まざるを得なかった濵田くんのパフォーマンスが今であふれていたのは一つの必然だったのかもしれないと思ったのです。

 

なので、それを今の関係性ありきでシャカリキダンスで笑いを誘ったり、追い抜き遊びをした照史くんのことを私は非常に好意的に受け取りました。

 

そして、彼の語った選曲の理由をまっすぐにとらえるならば、7WESの曲が始まる前に「どーぞ」と身体全体でエスコートした濵田くんは、弟組を愛する今のジャニーズWESTの濵田くんそのものでした。

 

 

「Dial UP」

 

1、顔を見合わせ少し照れ笑いする4人―――――――!

 

2、服の丈―――――――――――――――――――!

 

3、ダンスのシャカリキ――――――――――――――!

 

曲が始まった瞬間に照れ笑いしてアイコンタクトする4人。ふわ―――カワイイという気持ちがあるれると共に、つまりは照れるくらい彼らにとってこれはまだ近い過去であり(短い服の丈が証明するように身体はグングン成長したのかもしれないけれど)それは全速力でアイドルとして一流まで大きくなった証だと思うと、カワイイからトウトイに感情は変化していきました。

 

ステップ数の多いダンス(ツインちゃんの長くなった足があぁ!からまりそう)、回転の多さ(筋肉が重くなかった時代にはきっともっとくるくるまわっていたのかしら)とこれまたあまり知らぬ曲なのに仮定法が止まらず。そして曲の最後の顔見合わせには歴史を知らぬのに涙さえ浮かんでしまいそう。

 

 

 

 

 

 

 

そして、4人は兄組が待っているセンターステージに向かいます。私はここがとても大好きです。だって4人ともほぼ客席を見ずにまっすぐ兄組のもとだけ見て走り抜けていくんですもの…。

 

 

その花道は、ジャニーズWESTになる道そのものだと思いました。

 

 

そして辿りついて7人になったジャニーズWESTは『NEXT STAGE』を歌いながら歴史を語り始めます。

 

兄組が歴史の長さを感じさせるリズムの刻み方で兄組ラインで踊る。

 

そこに着替えた弟組がフレッシュさを振りかざして加わる。

 

気づけばみんなお揃いの白いスニーカーとジャケット、でもジーンズは個々の個性を生かしたタイプ。

 

しかし、両者のラインはまだ混じらない。

 

歌声が次第に混じり始める。

 

そんな高鳴りの中、センターの重岡君が「僕を信じて」といった瞬間にこれまで明確にあった兄組ラインと弟組ラインが崩壊し、7人が作るジャニーズWESTのラインは発生する。

 

 

7人が交じり合った兄も弟も関係ないラインはこれまでのJr.時代コーナーにはなかった、強さを誇っている。

 

 

つーか、書いてて思いましたけど、、、、

これ聖書ですか!?!?!?!?!?

聖書だよね!!!!!!!

 

 

そしてラストに歌った『シルエット』。

きっと「街の灯りがともす 僕らのシルエット」の灯りは雪だるまペンライトのことだって思わせてくれる優しく穏やかで誠実な7人のシルエット。

「君と見る新しい景色(あす)を見つけにいこう」のところは、昔からもファンも新規のファンも老いも若きも男も女も、みーんなまとめて「君」なんだとこれまた信じさせてくれ、“はい、Jr時代懐かしかったでしょ”で終わらせないジャニーズWESTを心から信頼できるなと思いました。

 

 

想い出の欠片を持たない私には、また松竹座の話をきいて松竹時代のファンの持つ宝石箱の美しさに目を奪われて「わお…」と思う日がくるでしょう。

24コンに行けなかった人や当時まだファンでなかった人にとっての24コンもDVDが発売されるまでは第2の松竹座になっていたことも十分に色んな人のつぶやきやらをみて感じていました。

 

 

映像と現場は確かに違う。

過去と今は確かに違う。

 

でも今は7人が書いた、心のよりどころになる聖書(24コン)を私も24コンに行かなかった人も、そして昔から応援している人も同じように持っているので、人の宝箱ばかり指をくわえてみているのではなく、私はいつでもここに戻ってきて、明日を楽しみに元気に寝て元気に起きる、そういうファンになろう、そう思うのです。

 

ありがとう、じゃ足りない(のはこっちだ)。