セクゾ「King&Queen&Joker」はひじょーに気の利く男のコからの求愛ソングである 【三浦徳子作詞曲 勝手解析 其の一】
ハロハローメリクリマス!夏ですね。
という上記の文章を“あー、はいはい”という心もちで読んでくださったジャニオタの皆さん、一年中の愛をこめてこんにちは。
突然ですが、私は三浦徳子さんが作詞したSexyZoneの曲が大好きです。
ジャニーズWESTの濵田担ですが、大大大好きです。
“あっ、この歌詞好きかも…”と思って検索するたびに【三浦徳子】という文字…。
ちなみに三浦徳子先生作詞のセクゾ曲一覧は以下になります(順不同)。
「King&Queen&Joker」
「SexySummerに雪が降る」
「男never give up」
「Hey you!」
「ぶつかっちゃうよ」
「今日はありがとう」
「Make my day」
いわゆる、初期セクゾを代表するトンチキソング曲が多いのですが……、
トンチキだけじゃないの!!!
物語があるの!!!
言葉の中に物語があるの!!!
でも、もちろんトンチキなのところも大好きなの!!!(二律背反)
ということで誰にも頼まれていませんが、人生とは頼まれごとでできているのではない、自分のやりたいことの積み重ねできているべきだという私の信念に基づき、【三浦徳子作詞曲 勝手解析】をライフワークとしてスタートさせていきたいと思います。
ひゅーひゅー(自分オーディエンス)!
まずは一番難解そうな「King&Queen&Joker」からはじめます(人生スタートダッシュ派)!
この曲を(勝手に)読み解くにあたり、一番重要なことは「King」「Queen」「Joker」とは何かを改めて確認しておくことです。
「King」=男性の国王、君主
「Queen」=女王、または王妃
「Joker」=道化師、カードゲームにおいて一部の遊びで最強のカードとなる“切り札”
はい、わかりました。
さあ、いきましょう。
Missing you君を探している どこにいるの?
森へ続く道のどこかで会えたなら すぐに make you happy
ジャニーズの楽曲ということで基本、主体は「男のコ」という前提で読み解き始めると、とある男のコが一人の女のコを探しているようです。
ガラスの靴 夜空へ 投げ出しちゃっても
変われはしないよ 裸足のままでいたとしてもね
《ガラスの靴=シンデレラ》
というメタファーに当てはめると、ガラスの靴さえはけば「その足はぴったり=姫になる資格ありの女のコ」なのに、女のコはその権利を自ら放棄しているようです。
でも男のコは「変われなしないよ」という言い方で、君はシンデレラ(姫)であることを突きつけます。
また、ここでこの曲の主体は男のコであることが確定的になります。
You are Joker
女のコはJokerだそうです。
Jokerとは何か、道化師です。洒落や冗談を言ってまわりを楽しませるだけの人。
ここで勝手解釈発動(ギュイイイイン)。
彼女は「わたしなんて……お笑い担当だから!」というやや自虐系女子なのではないでしょうか。
容姿に自信がないのか、そのポジションを押し付けられているのか、はたまたそこにいることで見えない殻で自分を守っているのか、その理由はわからないけれど。
とにかく、仮説的理由の上で彼女は道化師の道を選んでいます。
だからか、彼は真剣に説き伏せます。
2人はKing&Queen
どこにいたってYou&Me
みんなが願うそうさ この し あ わ せ を
離さないよ
2人はKing&Queen
いつも笑顔みせてよQueen
これが僕たちのね 運命なんだよ
King&Queen&Joker 奪い合う
ラヴ♥トライアングル I give my all
King&Queenを国王と王妃という役に当てはめれば、「King&Queen=カップル」という解釈ができます。
僕たちはカップルになってもいいんじゃない?と
Jokerである彼女にQueenという名前で呼び続けるのです(くぅううう)
でも自虐の心ってそんなにすぐに払拭できないですよね!!!!わかる、わかるよ~~~。
はじめから道化になりたい女のコなんてそうそういません。
いろんなプリンセス物語を小さいころからテレビや絵本でみまくって、いいなーと思ったあとに自分を道化に変更する物語はどんな理由だろうが、多かれ少なかれ非常に女のコにとっては現実と向き合うターニングポイントであり、決して愉快な話ではないはず。
だから、奪い合う。
JokerはQueenになる心を奪う。
KingはJokerにQueenを奪われる。
すぐにKing&Queenになれない2人の邪魔者は、Joker(卑下の心)です。
でも、ここから彼はやってくれます。
(ここから「彼」をお好きに自担やらなんやらに当てはめてもいいです、想像は自由無料無限。)
Loving you 君を愛している そばにきてよ
ちゃんと愛してるって言いはじめたーーーーーーーーー!
ぎゃああああああああああああああああ。
甘いJokerのキス 君に降らせてあげるよ
hold you baby
私の心が最も爆発するポイントここです。
道化になってしまう女のコに
正攻法で攻めたあと、
ふと戦法を変えて、
甘いおどけたキスを
する!?!!?!?!?!?!
ジョークをちりばめて 恋の魔法かけるよ
そうさ君は 今夜こそ ボクのQueenになるのさ
素直になれない女のコはQueenと言われ、うれしい気持ちはあるけれどすぐに自分の立ち位置を切り替えられない。
そこにジョークをちりばめてくれる彼!!!!!!!!!
はあああああああああ、こいつできる…。
この男はできる(今世紀最大の断言)。
もう、恋の魔法だよ、これは……。
そして、極めつけがここで
ここぞの「Queen」呼び!!!!
恐れ入った!!!!!!
You are Joker
2人がKing&Queen
どこにいたってYou&Me
どんな時だって君だけ 愛してるのさ 離さないよ
2人がKing&Queen
あぶなすぎる Who is Joker?
これが僕たちのね 物語なんだよ
King&Queen&Joker だまし合う
ラヴ♥トライアングル I give my all
皆さんお気づきでしょうか?
1番では「2人は」だったのが、2番では「2人が」になっていることに……。
1番では「運命」だったのが、もはや「物語」になっていることに……。
はい、自然と断定を強めてくるやつね……。
気づかないうちに彼のペース、あれ??Jokerの甲冑、いつのまにかQueenのドレスに変わってきてない??????
そして、Who is Joker?って、
おまえがこの世で最も能力のあるJoker(道化師)だよ!!!!!
そのことわかったうえで、自分で「あぶない」って舌ペロしていると思ったら、もう…(言葉失)
Now,今、十字切きって さぁ剣を取ろう tonight
この恋、どっちのものになる? 命をかけよう
道化をやめられなかった君、おどけてキスしてみたボク
ねぇ、君が道化のままでいれない道に進んでもいい?
ボクが提案した恋の道にすすんでもいい?
どうする??と彼は選択を迫ります。
でも、またここがいい!!
こんだけ誘っておいて、最後は女のコが自らの剣で人生を切り開くことを推奨するんだもん……。
めちゃくちゃジェントル!!!
そう、どんなに誘われても、女のコは自分でQueenになるのかならないのか決める権利がありますゆえ、神に誓って自分と戦い決めるのです!!!(もはや誰目線)
2人はKing&Queen
どこにいたってYou&Me
みんなが願うそうさ この し あ わ せ を
離さないよ
2人はKing&Queen
いつも笑顔みせてよQueen
これが僕たちのね 運命なんだよ
King&Queen&Joker 奪い合う
ラヴ♥トライアングル I give my al
そして、「最後に、決めるのは君だけど、もう一度改めて自分の気持ちいうね」と言わんばかりのリピート。
こういうの効く……よね。
ということで戦いの結果は明かされませんがきっと2人はKing&Queenになるのでしょうね。
まぁ、こんなに気の利いた求愛されたらよぉおお!!
でも、こんなに彼が頑張ったのは、彼にとって彼女は、もう一つのJokerの意味である最強のカード、彼の人生の“切り札”でもあるからかもですね……うん、ロマンチック!!
三浦先生最高!!!!!
というのが私の勝手解釈であります。
ふうううう気が済んだ。
勝手してすみません。
おそまつさまでした。
(其の二もそれはそれは勝手にやるぞー!)
ジャニヲタ的 英語ら~にんぐ
今月末より仕事で1ヶ月ほど海外に行くことになりました。
英語がまったく話せないのに。
難しいミーティングで社運を握る交渉をするような仕事内容ではないのですが、入社試験の時の【英語で自己紹介】という問題に
I am MIZUUMI.
I am a student.
I am 22years old.
とジャニーズWESTの新曲「おーさか愛eye哀」ばりの「I」攻撃をするしかなかった私の英語力(よく受かったな…)。
そして、今二宮君と同い年だから(ちょっと遠い目)……その試験から干支一周分、ほぼ英語に触れない生活をしてきた私が、1人で、1ヶ月……(白目)。
行くことが決まった約5か月前から私の英語との格闘がはじまり、【やりなおし中学英語!】みたいなテキストをやってみたり、NHKの英語番組をみはじめたりしました。
が、、、、、まあ~忘れているわ、思い出せないわ、記憶力悪くなっているわ、聞き取れないわ、あげく仕事の量も普段と変わらずあるわ、家族行事もあるわ、家事もやなきゃいけんわ、見なきゃいけないテレビもラジオも、行くべきコンサートもあるわで時間もなく、まあ呆れるほどに上達しない。
(ヲタク活動をやめて時間をつくれば?という人はここの場所におられないと思いますが、一応言えば、英語を勉強するためには息をするなと同意です。ご了承ください。)
しかし、タイムリミットはどんどん近づく。
追い詰められた私は、ジャニヲタであることを最大限生かした勉強法を実践することにしました。
ジャニヲタ的 英語ら~にんぐ
その1
目的をみつける
リアルな目的は「仕事」なのですが(勿論いい大人なのでわかっている)、それだけでは今のスピード以上は出ないぞ…、わたし……。
ということで、濵田くんと海外2人旅に行くことにしました。
ん???
はい、堂々1000%の妄想です!!!
濵田君、写真集のハワイでの撮影で習得した「Can I take a picture with you? ok?」しか英語言えないって言ってたな…。
………………………………………。
自担を危険にさらしたくない!!
自担のお腹をすかせたくない!!
自担に旅を楽しんでもらいたい!!
ならば、私がしゃべるしかない
(←ばか)!!!!
この決意だけで
「Could you(~していただけますか)~」、
「I’d like to~(~したいのですが)」、
「How can I~(どうすれば~できすか?)」
あたりの表現3秒で頭に入りました。
自担の命を預かるという目的……強い!!!
ジャニヲタ的 英語ら~にんぐ
その2
単語力は自ユニの歌で伸ばす
<gate>, <spice>, <over there>
例えばこの3つの単語、英語をみて「ハイ!日本語にしてごらん」といわれれば
<改札>、<調味料>、<あそこ>
と比較的スラスラっと出てくるのですが、
<改札>、<調味料>、<あそこ>を
「ハイ!英語にしてごらん」といわれると意外と思いつきにくい。
英語を勉強しはじめてからそういうことが度々っていうか5秒に1回くらい起こりました。
たいして英語の成績が良くなかったうえに、思い出せば英作文の和訳ばっかりやっていた気がする…(呪THE受験英語)。
しかし、単語帳をめくっても一向に覚えられないので、とりあえずジャニーズWESTの歌の歌詞を英文にしていって英訳が思いつかなかった単語だけ書き出してみる戦法をとってみることにしました。
まぁーー覚えられる覚えられる。不思議なほどに。
移動中に曲を聞いた時に頭の中で曲に合わせて英訳するだけで、復習もできちゃう☆
ちなみに流星くんの「What?」で女子を殺すで有名な『PARTY MANIACS』。
流星くんの「What?」直前の英語はわからないゆえにこれまでは完全にスルーしていたのですが、改めてみてみると
「その仮面とったら Naughty Naughty 」
と歌っています。
この<Naughty>は一つだけだと<いたずらな、わんぱくな>という意味です。
そして、2つ重ねると<こら、そんなことしちゃダメじゃないか>みたいな意味になります………。
流星の「What?」、めっっっちゃ反抗的!!!!!
で、あの顔の舌ペロ!!!!!
余計に死ぬじゃん!!!!!
また、同じく『PARTY MANIACS』の、濵田くんパートの
「全てをかき消すようにTurn it up」
という部分。
ここで濵田くんが手を前に伸ばしてひねるような振りをしているのを覚えてますでしょうか?
<Turn it up>というのはボリュームを調整するという意味があり、<up>なのでここではボリュームを上げているわけですね………。
俺のボリュームをあげてもう色々気にせず欲望で動いちゃいますよと!!!!!
やっているわけですよ、濵田君の振りは!!!!!
濵田君のドえろ!!!!!
というように、英語の意味を知らなかったばっかりに見えていなかった部分が見えてきて、非常に英語の勉強(というか、ジャニーズWESTの曲を聴くのが?)が楽しくなりました。
仕事で行くのにこんな愛やら恋やらに関する単語を使うのか?という鋭いツッコミはしないでやってください(ゆるい笑顔)。
ジャニヲタ的 英語ら~にんぐ
その3
Twitterを見る時間に英語をぶっこむ
ジャニヲタの一日はTwitterにはじまりTwitterに終わるという名言がありますが(ない)、情報収集、同志との会話、妄想の摂取などTwitterにいる時間が相当あることは事実です。
ということで一番自分がいる場所にさりげなく英語をおいておく、それを読まないとスクロール禁止にしてみました。
情報が知りたい!!
ヲタクと話したい!!
妄想が読みたい!!!
この根源的な欲求を叶えるために私が読んだ英語関係ツイートは日々20個ほどでしたでしょうか(Twitter見すぎ)。
本を開く労力の1000倍楽に英語に気楽に毎日触れる方法として非常に有効でした。
ちなみにいれていたアカウントはこちら
@funfunreibun
@funfunconv
@akiotogawa8888
ジャニヲタ的 英語ら~にんぐ
その4
英語のレッスンはジャニヲタを開放すべし
3か月前ほどから、さすがに実践もせな…と、とある英会話スクールに通うようになりました。
一応テキストもあるのですが、個人レッスンのため
「How are you?」
「How did you do the last weekend?」的な、
いわゆる外国の方の近況報告大好きトークから広がる話をする時間も多くありました。
「先週末、何してたの?」
「好きな音楽はなに?」
「最後の旅行はなに?」などの質問……。
DVD見て、毎日ジャニーズWESTの曲聴いて、最後は静岡遠征だよ!
………。
ジャニヲタ関係の返答しかでてこねー!
ということでジャニヲタであることを白状せざるをえなかった私がこの3か月で先生たち(先生は日替わり)と話した内容は以下です。
難易度☆
・「ええじゃないか」とは英語でどういう意味か?
・自分のお気に入りのメンバーの紹介の仕方(最上級の表現)
・ジャニーズとは何の会社か?
・ジャニーズという会社の名前の由来はなにか?
難易度☆☆
・ジャニーズWESTの「WEST」とは何を指すのか?
・濵田くんのおバカなところが好きと人に説明するときに時に<stupid>という単語を使うのは濵田くんに失礼なので<funny>という単語を使うべきだ
難易度☆☆☆
・「Sexy Zone」という名前はどういう意味か?
・↑上記から「Sexy」という単語の持つ意味についてのディスカッション
・欧米の観点から言えば少年性とSexyというのを掛け合わせるのは不思議だしやや不謹慎だというお叱り
難易度☆☆☆☆
・なぜジャニー氏は少年だけをプロデュースしているのか?(英語以前のムズさ)
難易度 MAX
英語がしゃべれない自覚がある自分が、40分間、英語しか話せない空間にいることがはじめはツライ…と感じることも多々でした。
しかし、気づけばセクゾの名前に疑問を呈された時に、
「Sexyにはクールという意味あいが外国では強いと聞いていたのですが…グルーバルな存在へという目的があります」
と必死で中島健人のために言い返す自分がいたのもまた事実でした。
そして、日本にきて英語教師をしている人たちにはヲタクというか、日本文化への興味が高い人が多かった…。
“エヴァが素晴らしくてヲタクはインテリな趣味だと意識が変わった”
“ドラえもんが普通に街を歩いている世界観が外国人にとっては不可思議”
など、色んなへぇぇな話もジャニヲタとこちらが開示したゆえに聞けたのもよかったのですが、一番感動したのはこの会話でした(本当は英語で話しています)。
先生 「みずうみはジャニーズが好きならシアタークリエはいったことある?」
私 「あっ、あります」
先生「私は、宝塚が好きなんだけど、あそこの通りすごくない?」
私 「あっ、クリエの前と宝塚劇場の前の…?」
先生「そう!そこ!あそこは日本で一番女の子のHOTな気持ちがあふれている通りだと思うわ!」
私 「あ、あい、しー!」
あの通りの話を英語でするとはな(笑)!!!!!!!!!
ということでこんな勉強を重ね、まったく英語がしゃべれなかった私でしたが…ペラペラではないけれど濵田くんが現地の水があわなくてお腹が痛くなったら、ホテルのフロントに病院の位置を聞き、タクシーを呼ぶようにお願いできるくらいにはなっている気がします。
だから、安心してね、濵田君。
いい旅にしようね!!!!!!
ということでTwitterには変わらず出現しているとは思いますが、ちょっくら海外に行ってきます。
ケンティのソロコンまでに帰国できず、それだけは正直いい歳して風呂でしくしく泣いたし、2日くらい勉強さぼっちゃいました。
でも、まぁ(いい大人精神再び)仕方がないので向こうで、でっかくてゲロ甘いキャンディでも食べながら「LOVEケンティ!」って叫ぼうと思います。
では、いってきます。
欠片も想い出を持たないWEST担にとっての24コン Jr.時代コーナー
『ジャニーズWEST 1stドームLIVE 24(ニシ)から感謝届けます』のDVDが発売されて早1ヶ月。
2回もデュアルルームに行ってしまいました(狂愛三部作とチョエクのところで初対面の方だらけでしたのに「性の時間!!」と叫んですみませんでした)。
仕事も家事もあるはずなのに2DISC×5周してしまいました(「カワイイはつくれる☆」のテンションで,せーの…「ジカンは作れる☆(但し睡眠時間を削れば)」)。
収録されている内容の瞬間瞬間に褒めちぎりたいとこ、好きの動悸が止まらないとこ、意味を考えまくりたいとこがあり、全体の感想を書くことは「失われた時をもとめて」(世界最長の小説)を読破することと同意と観れば観るほど思う日々。
しかし、なにか観てるだけでは申し訳ない(←ヲタク特有の不思議な使命感)。
ということで、まずは欲張らずに皆を“24コンがここまでのWESTの総括であり、ここからのWESTのはじまりだ”という気持ちにさせたJr.時代コーナーについて個人的に総括してみたいと思います(誰に頼まれたわけでもないことをやる、それがヲタク)。
numadeasobusokohamizuumi.hatenablog.com
この24コン参戦後直後に鼻息フンフンと書きつけたブログにもあるように、デビュー後にファンになった私は、当時涼しい顔をしながらも「過去(松竹座時代)を知らないこと」に悔しさと変な肩身の狭さを感じていました。
まず物理的に観れない(ソフトがない)というもどかしさ。
推測大好き人間なのに自担の濵田くんに起こったシンメがいなくなるということを超わずかなテキストでしか知れないことへの把握不十分感覚。
そして、松竹座時代から追いかけていられる方のお話をきいた時に素直に湧き上がる単純な“羨ましい”という感情。
特に最後の松竹時代からのファンの方のお話を聞くに「わおっ…」レベルで自担との距離感の近さに驚きつつも、それよりなにより、保証のない中で応援するというファンの方自体のなんというのでしょうか、自担を媒介した青春にようなものに憧れてしまうのです。
長距離バスに乗り込んで早朝に大阪に降り立った時の思い出、帰りにカフェでおしゃべりした思い出、独特のチケット交換文化に好きの気持ち一つで飛び込んでいった思い出など当時のエピソードはどれも濃密かつ、話している時の目の輝きは総じてやばいほど…そう思いました。
私がヲタクの個人的な思い出聞くの大好きモンスターであることもかなりありますが、そういう部分も含め、淳太くんがのちに雑誌で語った「(新規ファンの)モヤモヤをなくしてあげたかった」というところのまさにモヤモヤ野郎だったわけです。
前置きが長くなってしまいましたが、そんな思い出のかけらをひと欠片も所有せず、松竹座がどの駅のそばにあるのかもはっきりわからぬ私がみた(当日+映像)Jr.コーナーの感想はこんなものでした。
「アメフリ→レインボウ」
1、 曲、あんまり知らない(数回ネットの波に漂っているので観たかもしれない)。
2、 大人の男があまり着ないカラーランキングベスト5にランクインしそうな水色の衣装。映像の淳太くん、照史くんには似合っているけど、目の前の2人にはちょっと浮いて見える
3、 なんだか今までに見たことのないくらい2人だけの世界
私がジャニーズWESTを好きになってから見かけた淳太くんと照史くんの2人の間にはいつもメンバーや別の芸能人の誰かがいました。なので、あぁ、2人が2人でいるとこんな感じなんだと、いつも便利に「ばど」という言葉を使ってしまうけれどB.A.Dを知らない私は今更に初めてちゃんと見た気がしました。
そして、もういい意味で似合わない水色の服が私の知らない歴史の厚みであり、この2人はずっとずっと若いときから2人の世界をつくっていたのかなと思っていると、高いところから2人が階段を降りはじめました。
一段ずつWASTのメンバーカラーでもあるレインボーカラーになっていく階段の電飾。
そこを踏みしめる姿は、まるで2人が2人だけの世界から歩みだして違う世界に舞い降りていくようでした。
そして、「せーの」ってサイレントで照史くんが淳太くんに言った時、2人だけの世界を捨てるのではなくて鍵をかけ、また7人の世界に戻っていった、そんな気がしました。
「STAY GOLD」
1、 曲、なんか聞いたことあります(1番ネットの波でみたのは「Battle」)
2、下がり眉、ひたすらの下がり眉
3、 これは今の濵田くんである
デビュー後に濵田担になった私が一生懸命過去を探しにいった時に最も目にすることが可能だった動画は「Battle」でした。
下から風が吹いている中で歌う濵田くんかっこよかった。あーかっこよかった(言いたいので2回言いました)。
なのでこの「STAY GOLD」はあまり私の中で馴染み深いものではありませんでした(「Battle」観すぎていた節あり)。
濵田くんは『SONGS』のインタビューで選曲理由について、
「俺のあとに7WESTが『Dial UP』を歌うことが決まっていたからそこへの流れを考えたの。そしたらカッコええ曲よりみんなで歌って踊れる曲明るい曲がええなって」
と語っていましたが、明るいというより「手を伸ばせつかみ取れ まぶしさの向こう側に 目指してた夢がある」という歌詞のこの曲はここまで濵田くんが歩いてきた道のようだなと思いました。
“明るい曲”という認識を本心から彼がしているのか、それともそうでないのかわからない、口にあえてしていないだけなのか、何度もそういう部分で探り系ヲタクの心を振り回すこの濵田崇裕という男が心底好きだなと思いました。
すみません本筋からやや逸れました。好きすぎて。
濵田くんには共に登場する人がいませんでした。その代わりに、一人ゆえに会場は紫一色でした(映像はその映り込ませが天才的、すごいぞJEたん!!)。
はじめから下がりっぱなしの眉毛でセンターステージを歩いていく濵田くん。やはりこの曲の歌詞「まぶしさの向こう側」を目指して、紫の眩しさに包まれている自分を感じていたのではないかと推測したくなるような表情でした。
そう、つまりそれを今感じている濵田くんは、今の濵田くんであり、私の知らない濵田くんはそこにはいないような気がしました。
先ほどのばど、そしてこのあとの7WESTとは違い、ここだけは時間が巻き戻らず、今の濵田くんが今横にいる人たちと昔の曲を歌っていました。
ずっと見つめてきた濵田担の方たちは、昔とちゃんとリンクしてほしい、過去を昇華させるにはそれがある種の道だのという思いもあったかと思いますし、シンメがいなくなった歴史をテキストだけで読んだ私の解釈は間違いだらけかもしれませんが、このコーナーで最も振り返らず前だけみて進まざるを得なかった濵田くんのパフォーマンスが今であふれていたのは一つの必然だったのかもしれないと思ったのです。
なので、それを今の関係性ありきでシャカリキダンスで笑いを誘ったり、追い抜き遊びをした照史くんのことを私は非常に好意的に受け取りました。
そして、彼の語った選曲の理由をまっすぐにとらえるならば、7WESの曲が始まる前に「どーぞ」と身体全体でエスコートした濵田くんは、弟組を愛する今のジャニーズWESTの濵田くんそのものでした。
「Dial UP」
1、顔を見合わせ少し照れ笑いする4人―――――――!
2、服の丈―――――――――――――――――――!
3、ダンスのシャカリキ――――――――――――――!
曲が始まった瞬間に照れ笑いしてアイコンタクトする4人。ふわ―――カワイイという気持ちがあるれると共に、つまりは照れるくらい彼らにとってこれはまだ近い過去であり(短い服の丈が証明するように身体はグングン成長したのかもしれないけれど)それは全速力でアイドルとして一流まで大きくなった証だと思うと、カワイイからトウトイに感情は変化していきました。
ステップ数の多いダンス(ツインちゃんの長くなった足があぁ!からまりそう)、回転の多さ(筋肉が重くなかった時代にはきっともっとくるくるまわっていたのかしら)とこれまたあまり知らぬ曲なのに仮定法が止まらず。そして曲の最後の顔見合わせには歴史を知らぬのに涙さえ浮かんでしまいそう。
そして、4人は兄組が待っているセンターステージに向かいます。私はここがとても大好きです。だって4人ともほぼ客席を見ずにまっすぐ兄組のもとだけ見て走り抜けていくんですもの…。
その花道は、ジャニーズWESTになる道そのものだと思いました。
そして辿りついて7人になったジャニーズWESTは『NEXT STAGE』を歌いながら歴史を語り始めます。
兄組が歴史の長さを感じさせるリズムの刻み方で兄組ラインで踊る。
そこに着替えた弟組がフレッシュさを振りかざして加わる。
気づけばみんなお揃いの白いスニーカーとジャケット、でもジーンズは個々の個性を生かしたタイプ。
しかし、両者のラインはまだ混じらない。
歌声が次第に混じり始める。
そんな高鳴りの中、センターの重岡君が「僕を信じて」といった瞬間にこれまで明確にあった兄組ラインと弟組ラインが崩壊し、7人が作るジャニーズWESTのラインは発生する。
7人が交じり合った兄も弟も関係ないラインはこれまでのJr.時代コーナーにはなかった、強さを誇っている。
つーか、書いてて思いましたけど、、、、
これ聖書ですか!?!?!?!?!?
聖書だよね!!!!!!!
そしてラストに歌った『シルエット』。
きっと「街の灯りがともす 僕らのシルエット」の灯りは雪だるまペンライトのことだって思わせてくれる優しく穏やかで誠実な7人のシルエット。
「君と見る新しい景色(あす)を見つけにいこう」のところは、昔からもファンも新規のファンも老いも若きも男も女も、みーんなまとめて「君」なんだとこれまた信じさせてくれ、“はい、Jr時代懐かしかったでしょ”で終わらせないジャニーズWESTを心から信頼できるなと思いました。
想い出の欠片を持たない私には、また松竹座の話をきいて松竹時代のファンの持つ宝石箱の美しさに目を奪われて「わお…」と思う日がくるでしょう。
24コンに行けなかった人や当時まだファンでなかった人にとっての24コンもDVDが発売されるまでは第2の松竹座になっていたことも十分に色んな人のつぶやきやらをみて感じていました。
映像と現場は確かに違う。
過去と今は確かに違う。
でも今は7人が書いた、心のよりどころになる聖書(24コン)を私も24コンに行かなかった人も、そして昔から応援している人も同じように持っているので、人の宝箱ばかり指をくわえてみているのではなく、私はいつでもここに戻ってきて、明日を楽しみに元気に寝て元気に起きる、そういうファンになろう、そう思うのです。
ありがとう、じゃ足りない(のはこっちだ)。
5人の皇子、国を治める ~ジャニーズWEST担、「SexyZone summer concert2014」以来のセクゾ魂で「STAGE」を観る~
・SexyZone、通称セクゾ。
・195か国をまたにかけたり、夏にメリークリスマスしたり、ドバイでなくデュバイにバイバイするトンチキで陽気な5人。
・「セクシーローズ」と顔面国宝少年・勝利くんがささやく瞬間は、世界で一番物音を立ててはいけない瞬間。
・ふまけんというのはどうやら最強シンメとの噂。
・総マリというかわい子ちゃんは相当かわいいらしい。
2014年7月23日。
こんなことだけを頭につめこんで、Y&Jコンサート経験しかなく、今よりはるかに若手事情に疎かったノー天気関西担の私は、知り合いに誘われ、埼玉スーパーアリーナにおりました。
初セクゾ!初セクゾ!と意気揚々と席についた途端、聞こえてきた言葉は、
「もし、マリウスがひどい目にあったら、私、許せないと思うから」
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
今、横の娘さん(推定、中学生)なんておっしゃった!?!?!?
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
あっけにとられているうちに幕が開き、3人しかいないステージがはじまってから、当時6年ほどはあったはずのジャニヲタ経験の中でも体験したことのない様子を目の当たりにしました。
まず、横の娘さん、号泣からの「見たくない、もう、なにこれ」とのつぶやきからの、まさかの着席。
横にいたお母さん(推定ですがジャニヲタではない)との
母)「せっかく来たんだから楽しめばいいのに」
娘)「できるわけないじゃん…ばか!」
母)「せっかく連れてきたあげたのに…もう来ないから」
娘)「ズッズッ(鼻をすする音)」
……………。
楽しそうにうちわをふるJr担と、うつむくセクガル。
……………。
『明日に向かって撃て!』でセクゾに撃たれても微動だしないセクゾのファンのはずのセクガルと、空砲をうち続けるセクゾ
……………。
えっと、これ、ジャニーズのコンサート!?!?!?
それともなんか軽い地獄!?!?!?
セクゾはがんばっているようにみえるし、JrもJr担も、そしてセクガルだって悪くないのだが、どうしようもなく会場の空気が不穏&制御不能状態。
えっと、、、ここの国、大丈夫???
ごめん、見ているの、つ、ら、い、か、も…。
ちょっと、きつい言葉を使ってしまいましたが(ご不快だったらごめんなさい)、終始、号泣するマリウス担の娘さんの鼻をすする音が耳に残った私は、そこから一度もセクゾ魂に行きませんでした。
時は流れ、2017年5月4日。
再び、知り合いに誘われ、TLの評判に背中を押され、正直おそるおそるではありましたが、私は横浜アリーナにおりました。
先に言っちゃいますが、結論としては最高のコンサートでした。
会場に入ると明るい笑顔のみに包まれており(清楚でかわいい子多しとわざわざ書いておきたいくらいセクガルかわいい)言い争う母娘も見つからず。
メイン画面には分数が「5分」「15分」「25分」になると「5」が赤く光る、いかしたデジタル時計(短い秒数では「5」は色が変わらないの、さらにいかす!!)があり、その赤がさらに安心の笑顔を作り出す好循環。
この時点で2014年のあの空気、忘れ始めました。
コンサート開始早々、皇子のお出ましといわんばかりに、モニター越しから本人たち登場。
見たい!君を見たいんだ!とばかりに前を向きながら頭を揺らめかせるセクガル達(かわいい)。
同時期におこなわれていたジャニーズWESTの「なうぇすと」もモニター越しからの登場なのですがそこは、“あ”あ“あ”本物のジャニーズWEST……ぎゃあーーー”な、所謂、本人確認歓声。
一方、セクゾは、“嗚呼、皇子さまっているんだ……はあぁあああ”という感嘆が漏れた声、そんな感じでした。
そう、セクゾはとにかく皇子さまだったのです。
顔がいいのはもちろんだし、衣装のコンセプトが皇子的なのもそうなんですが、立っているだけでこちらを圧倒するなにか、なんだろう、そうだ、血統みたいなものがある。ここがこうでこうだからという説明が難しい、見ただけで違うとわかっちゃうんですよ本物は、的な、あれ。
なのに、それに甘えず、ちゃんと皇子役を担いますよという覚悟がすごい(全員にあるけどケンティはやはりド級だった、バラを口に加えてたし、鱗粉までふりまいてたし。)。
お手の振り方、ファンの扱い方、ジャニーズWESTだとどちらかというと彼氏みが強いのですが、比較すると格式の高さに満ちていて、「まぁ、帝王学まで身につけられて…」と思わずつぶやきましたよ、私は。
セクガルでない私は、今回のコンサートにおける「5」の意味を、歴史の検証的にも感情的にもとてもとても理解しているとは言えないのですが、客席はもう登場から歓声が一度たりとも途切れない。
そして、その高まる感情をいい意味で逆なでしてくる風磨くんの演出。
みどりの光線でマリオネットになる5人。
↓
光線を払おうとしても払えない5人。
↓
しかし、もうこれを持つときめた途端、少しずつ光線をコントロールすることができはじめる5人。
↓
光線でつくる5角形。
↓
光線が客席を照らしはじめる。
↓
光線は1本の線でなく、面でなく5人の盾のように広がり、もうその中にいることを怖れてなんていないという表情で客席を堂々とみつめる5人。
うううううううううう、すみません、セクガルじゃないのに泣きました。
あと叫びました。「て!!ん!!さ!!い!!」と。
自分たちもファンも苦しかった歴史を、自分たちだけでなく客席もつかって表現し、内包していく演出、て!!ん!!さ!!い!!
緑の光線を、大人たちの意思の象徴としたならば、光を失くすのではなくうまく使いこなせたら最強になれるって大人たちへアピールまでしてますます、て!!!ん!!!さ!!!い!!!
そして、5人の皇子は、玉座に座りっぱなしではなく、いちゃいちゃしたり、つむつむしたりしてお戯れまでお見せくださりました(ありがたきしあわせ)。
2014年、自国の民たちをうまく導けず、大人の政治に口を出すこともできず、ただ歌っていた5人の皇子……この3年で、皇子どころか皇帝になりやがった!!!
その皇帝の統治した国は、違う国の民(ジャス民)まで「となりの国、すげー美しーぞ!おい!」とはしゃぎまわってしまうほどの統治力を手にしていました(私のTLのジャス民、みんな横アリに見学に行き、べた褒めからのひれ伏しツイートかましてましたよ)。
そして、個人的にはずっと「トンチキソング!!」と言いながら楽しませてもらっていた(すみません、殴らないで)セクゾ曲たちでしたが、195か国をまたにかけたり、夏にメリークリスマスしたり、ドバイでなくデュバイにバイバイするのも、みんながひとつになれば明日がみえるのも、勝利の日までと歌うことも、もう国家としての国際的な思想の指し示しだと理解しました。
これからは、ようやく本当の意味で曲の素晴らしさを楽しめながら聞ける気がします。
なんだかばらばらとした雑感になってしまいましたが、まとめると、
歴史をつくると断言している素敵で強い皇子さまと、
赤い薔薇に誓いをたてれる美しい国、
それが2017年のセクゾ魂での光景でした。
セクゾのSTAGEをみて、歴史をあの若さを包括して進んでいこうとする姿は神々しかったし、セクゾには精神の話でもいいので何歳になっても真っ白の衣装で、地球をまわしてほしいなと思いました
— みずうみ (@numadeasobu) 2017年5月4日
デビューのときに担わされるものが大きかったグループ、そして、それを変わらず今も担い続けているセクゾと見守り続けるセクガルの間の関係性が「赤い薔薇の誓い」って美しすぎる
— みずうみ (@numadeasobu) 2017年5月4日
赤い薔薇の花言葉は【情熱】【愛情】【あなたを愛します】【貞節】【美】【模範的】【熱烈な恋】【私を射止めて】
ちなみに…我が軍(ジャニーズWESTファンはジャニーズWESTをしばしばこう呼びます)だって強いんですが(滲む本気愛)、やはりセクゾと比べてみると、かっこいいリア恋男子たちがイケイケどんどんで国家統治者になるまでの成り上がりを見守っている女たちというニュアンスのほうが我々のコミュニティを表現する際にはしっくりくる気がしました。
セクゾは王室が国民を率いる話。
WESTは民から革命を起こす話。
「てっぺんとったるで!」のジャニーズWESTと「さらなる高みを目指します」のセクゾは同時代に頂点に到達しても食い合わないと思うので、両方とも頂点までかけあがって世界を明るく照らしてくれ…!!という気持ち
— みずうみ (@numadeasobu) 2017年5月4日
同じ国作りの話であり、いつだってジャニーズのグループ論とはそうでなるのかもしれませんが、前提つーか、文化つーか、なんか色んなことがで結構離れている気がしません?
いい国つくろうセクゾ幕府、いい国つくろうWEST幕府といういうかんじで、お互いに強い国になって、ジャニーズという星をぐるぐると力強くまわすときには手を組みましょうね的な存在になれるといいなと思っています(訳がわからぬドヤ結論…)。
あの時、号泣していたマリウス担の娘さんも「STAGE」みているといいな。
セクガルじゃないので、なんか間違っているところあったらセクシーソーリー。
以上、隣国からのレポートでした、セクシーサンキュー。
(外国では見様見真似でその国の言葉を使う主義)
猫を捨て太陽になった男の子・重岡大毅
「溺れるナイフ」の本編とメイキングを観ました。
旦那氏からの
「君もたまには存分に自宅でジャニヲタクライフをしたかろう、息子氏と自分は、祖父母の家に二日ほどバカンスに向かう!」
という神発言。
「結構存分にやっておりますけど…」という返答は大人の瞬発力で胸にしまい笑顔でお見送り。
玄関先でされた「あの大量の録画を消すなり焼くなり、雑誌を捨てるなり分別するなり、な?(な?が強め)」と比較的眼光鋭め発言に大人の瞬発力で「はい!!」と元気よく返した直後、観ました。
夫氏のやってほしい事リクエストにはまったく答えていない行為なのですが、私はどうしてもこれを集中して観たかった。
重岡大毅をほんの欠片でも、最悪、自分のつくったイミテーションでもいいから掴みたくて。
「なうぇすと」ツアーに何度か足を運んだ時に、私は重岡くんがすごく気になりました。
もちろん毎回の御髪のスタイリングも気になった(YES、前髪過激派)んですが、そうじゃないところで。
重岡君よ、なぜ切ない歌の時に笑顔をのぞかせるのかい?
重岡君よ、ファンとの距離めちゃくちゃ均等やね?
重岡君よ、どうしてそんなに瞬発的に人に絡むのか(特に淳太)?
ヲタクとアイドルの宿命(遠い距離)ゆえに問いかけることもできず、ティーンばりに胸をモヤモヤさせている中での「猫、捨てた」発言。
君はどんな猫を飼っていたのだい?
かわいいヤツ?
陽気なヤツ?
気まぐれなヤツ?
しっぽの先くるんってなってるヤツ?
都内有数の猫スポットに住んでいることをいいことに、出勤中に猫を眺めながらいや、この猫の話じゃねえと思いつつもまた胸をモヤモヤさせる日々。
ティーンでもないし、猫アレルギーでもある私は、軽い混乱の最中、なにか少しでも辞書になりえるものを探し、そう、荒野を歩いていたのです。
「溺れるナイフ」の撮影は2015年の秋ですので、今の重岡くんが映っているわけではないのは承知でしたが、重岡君の中にあるしみついたものが映っていないだろうか、それは2年前に買った辞書でもきちんと調べ物には作用するのと同意ではないか?
と、考えなくてもいい理屈をこねくりまわしてディスクを入れました。
(私というヲタクがしてしまう偶像パーツ集めと、偶像Q&Aについての是非議論は今回は畳んで脇に置いておきます♡)
メイキングを観ていたときのことでした。
監督こだわりのキスシーンという長丁場を終えた重岡君にカメラを向けながらスタッフの人が小声で「すごいねー」といいます。
「いいね」という意味ではなく「すごい(現場だ)ねー。」の意味です。
同意の表情をみせたあと重岡君はこういいました。
「いいですね。このみんなの気合いの入り方というか、この尋常じゃないかんじ。ええ作品に出れてるな、いい現場におるなって。」
そして、「おつかれさまです」とスタッフと言葉を交わしますが、スタッフの言葉には再び軽い不安と不満の色合い。そのあと重岡君は言います。
「これどーすんだろうね、いつになるんだろうね、このカットは(笑)。」
そのあと、撮休にずれ込むかなというところまで話が進んだとき、重岡君は同意を断ち切ります。
「なんとかなるっしょ、おれはもう…なんとかなるっきゃない」
なんて周りを否定せずに、空気をかえる人なんだ、キミは。
過酷な場所にいる人に、ただ頑張ろうということの空虚さ、しかし反対に寄せてしまえば愚痴るだけの無意味さ。
どちらにもいかない絶妙なバランス感覚。
役を演じ角に苦心していた本人も言っていた小松菜々ちゃんとのメイキングシーンでは、常に小松さんの反応を見ている1秒が存在しました。そして、その反応をみてからもう用済みのはずの椿を再び口に加えてみたり、どうでもいいジョークを言ったりしている。
その絶妙さは、観察と考察から生まれているものなのだ。
そんな重岡君は菅田君から完成披露試写会の壇上で「現場の太陽だった」といわれていました。
重岡君よ、なぜ切ない歌の時に笑顔をのぞかせるのかい?
重岡君よ、ファンとの距離めちゃくちゃ均等やね?
重岡君よ、どうしてそんなに瞬発的に人に絡むのか(特に淳太)?
録画の消化も、雑誌の整理もほっぽり出して長い時間「溺れるナイフ」を見つめ続けてもその問いの答えそのものは辞書には書いていませんでした。
猫のしっぽもつかめませんでした。
しかし、私の中に圧倒的信頼が生まれたのです。
切ない歌の時に笑顔をのぞかせる理由がある。
ファンとの一定の距離には理由がある。
尋常ならざるウザがらみには理由がある。
それが正当で正解でなくても、重岡君が観察と考察をしたうえで、自分の置き場所を決めてやっていることであるという信頼。
理解していなかったり、さぼっていたり、むやみやたらにやっているわけではないという信頼。
ウザがらみも、なにもかも簡単に発散して怒りに発展させない(「おまえなんやねん!!」をWESTいちのスピードと頻度でいう)安心の淳太くんにしているのも観察と考察ゆえかもしれない(そーだそーだというヲタクの希望をこめて)。
松竹時代の重岡君を見たことのない私は「捨てた猫」がどんなやつだったかはわかりませんが、「猫をかぶる」でいることは自分が相手から危害を加えられぬ安全な場所にいるためにすることです。
「太陽になる」ことは自分は常にメラメラと燃え続け、太陽系を照らすためにしていることです。
猫(自分のためだけ)を自覚的に捨て、太陽(まわりを照らす)と人に評されるセンターがいるのがジャニーズWESTなのです。
ちなみに、太陽のはじまりはこうです。
ガスが自分の重力で集まって密度を増して分子雲になる。
その分子雲がまた自分の力で収縮し太陽のもとの星になる。
その星がまた自分の力で成長して燃え始めるそうで、そう、すべては自分の頑張りだそうです。
「なうぇすと」ツアーとは、ジャニーズWESTの変化宣言、即時実行、過去と未来の保証である
今のジャニーズWESTがスキャンされる。
即時データベースが公開される。
それぞれに客席をジッと見つめる7人。
反射的にあがる黄色い歓声。
ディディディディディ、私たちが愛してやまないイントロ。
同時に現れたシルエットは耳に手をあて、今目覚めるかのよう。
そして、7人は横並びだった。
12月25日になんやらかんやらとネゴシエーションの末に大阪へ向かい、アイコンだったお友達お顔を生で拝み、「ぼくたちの夢へようこそ」といわれはじめてコンサートで泣き、はじめて自担が涙をこらえている姿を眼球で捉え膝がガクガクした日から、「2」を見ては潤み、「4」がそこにあったらさらにヤバく、「W」を見ては空を仰ぎ、「T」を見ては目を閉じて染み入る、さらに「重」もむりだし、「中」もだめだし、「感謝」はもうアウトみたいな、年末感謝セールのチラシでさえ普通に読めない日々を送っていた私。
この記事を書いたあと
numadeasobusokohamizuumi.hatenablog.com
同じキーワードの活用形でなんやらかんやら1月3日には無事に横浜アリーナに向かい(I’mネゴシエーター)、興奮したら折ってしまうのでは?と雪だるまのボリュームに比べると不安で名前も知らぬ奴のペンラを握りしめ立っていました。
そして、宮城(I’mネゴシエーター再び)、先週の静岡(実家への帰省を活用)でくしゃみを連発しながら(あの山の花粉、凄くなかったですか???)私の『なうぇすと』ツアーは終了を迎えました。
ということで先にn回目の結論にはなりますが「ジャニーズWESTは最高だ」というメッセージを個人的なツアー振り返りとともにビンにつめ、ネットの海にどんぶらこ~と流しておきたいと思います。
※以後当然のネタバレブログです、知りたくない!という方は回れ右でお願いいたします
ジャニーズWESTの変化宣言
私も勿論、パリマニ大好き芸人(ジャス民通常感覚)の1人として、テンションぶちあがったOPだったわけですが、7人が均等な距離、同じポーズで登場したことには大きな意味があったと思います。
そう、いつだって俺たちの始まりイメージは重岡君の「ええじゃないかー」か「いくぞー」的な掛け声だったよね?
そうでないないことが、ぶちあげで始まるという合図。
続いて『なうぇすと』のOP曲でもある「Unlimited」。
たった1週間ほど前に【憧れてきた夢のステージ】に立った7人が、今ここで歌っていることがもはやCDをリリースした時とは違う。
そう、今!今なんだ!と頭を殴られるような衝撃。
全ての濵田担の血の温度が上昇したであろう京セラでの涙をこらえる濵田くんのぷくう顔。私の血も生命維持ぎりぎりまで温度上昇し、一生忘れない!!と6902684回刻んだ。でも、濵田くんおよびWEST、今は全然違う顔してる。
今、見るべきものが、見逃してはいけないものがクソほどある!!
オタク本能と経験が叫ぶ!!!
「私よ、記憶の容量整理、今しないで、いつするの!?!?」
ぷくう顔はデスクトップから、マイコンピューターに移動。
安心しろ、ぷくう顔はテレビ誌とドル誌で保管できる!!!
【Ah…今はまだ 僕らは旅の途中 一緒に行こう Just believe yourself …Unlimited】
ジャニーズWESTの即時実行
瞬時にあけた容量に流れ込む大量の新しいデータ。
『King of chance』での、神ちゃんのトランペット。
『You’re My Treasure』での、のんすけによるどセンター会場支配。
『CHO-EXTASY』での、ツインを引きつれた神ちゃん先頭花道切り裂き。
死ぬほどかっこいいジャケットプレイからのアイスの被りもんの高低差、これまでとは比べ物にならないギャップという武器の強さ(耳キーン)。
1人が中心にいて、それを6人が囲むというフォーメーションが何度も展開されるけれど、誰が真ん中でも大丈夫。
重岡くん+ばどユニット曲のリア恋演出力。
はまこたユニット曲のシンプルでもきちんと魅せれる力。
りゅせかみユニット曲のやんちゃ帝王力。
見たことない。
毎日死ぬほどあなたたちのことを見てるつもりですが、見たことないWEST。
でも、想像はしてみてた。
こんなの見たいと。
新しいが全部欲しかったやつ。すごい。
欲しいものをこっちが検索しなくても即時お届けしてくるとか、Amazonプライムより便利だし、頼もしいんですけど!!!
流通革命!!
【アップデートする僕ら】
【超いい…。】
ジャニーズWESTの過去と未来の保証
ぐわんぐわんと頭が新しいデータで埋め尽くされている最中、流星君のゆるんだ笑顔の続いて重岡君がいいました。
「ええじゃないかー!」と。
『ええじゃないか』『バンザイ夢マンサイ』『逆転Winner』『夢を抱きしめて』…ジャニーズWESTを好きになってから毎日見てきたジャニーズWESTの映像が頭の隅で走馬灯のように流れる。
このコンサートがはじまってから、重岡くん(センター)でない人がコンサートの空気引っ張ってきた感をどこかしら感じていた私。
でも重岡くんが「ええじゃないかー」といった瞬間から会場とステージの距離が一気に近づいた。
そこでここまでの空気の多くが「圧倒」でできていたことに気づく。
だから新しかった。
でも、私たちはこの巻き込まれる感覚「一緒」という感覚でこれまでWESTを愛してきたし、それはなくしたくないし、それを一番ここに力強く持ち込めるのは重岡くん(センター)だと思った。
そして「一緒」の空気は『バリパピ』でそれは爆発する。
バリハピで7人が手を繋いで円をつくって楽しそうにしてるのを周りから我々が「WEST!WEST!」ってやってるの、いつもテレビみたりラジオ聴いたりしながら7人が仲良いのを観て我々が湧いてる姿そのものだし、それが空間になったら幸福感凄くて、WESTとジャス民って本当にいいねっていう
— みずうみ (@numadeasobu) 2017年3月20日
私たちが築かせてもらったものの上に、今がある。
とにかく「○○件のアップデートがあります」と表示が出て、許可ボタン押したけど仕様はどれだけ変更になるのかしら~なんて不安になるあの気持ちを、過去の上に立つというスタンスを後半にしっかり示すことで解消してくれるジャニーズWEST。
お客様満足度ナンバーでしかない。
キャリア(担当ユニ替え)変更しません!!!!
アイドルを愛するということは、あくまで相手は偶像ではあるけれど、愛している私たちは実像です。
あの時にあの曲を聞いた。
あの時にあの公演に行った。
あの時にキミを思い出した。
そういうことは相手(自担)には直接は届かないけれど、こちらとしてはとてもとても大事なことです。
(少女趣味かよ…なんて馬鹿にされても1000%の力で言い返す準備はできてる)
過去の想い、思い出、積み上げてきた日々をアイドルが、「君たち
と僕たちのそれらがあって今の僕らがあるんだよ」と肯定してくれることほど大切なやり取りがあるでしょうか。
自担にうちわ指さされたらそりゃ嬉しい、けど、見えない席まで見えないうちわまですでにジャニーズWESTは与えてくれているし、それを「なう」の中にちゃんと入れ込んでくれているとその時、私は思ったのです。
そして、濵田君は私が最後のチケットを握りしめていった公演の最後にこう言ってくれました。
ねぇ自担にコンサートで「明日から辛いことあったら今日のこと思い出して頑張ろ」と言われることほど幸せなことある??
— みずうみ (@numadeasobu) 2017年3月20日
濱田くんのアイドルとファン関係性の捉え方、深い意味で真っ当で好き
アイドルは困ったとき直接手を差しのべてはくれないけど、困ったことに立ち向かう力を与えてくれる人🙌
ジャニーズWESTは、過去と明日を保証してくれるアイドルです。
変化宣言して、即時実行して、新しいことでファンの頭をぎゅんぎゅんに回転させるだけではないアイドルです。
そう、ジャニーズWESTの「なう」は最高。
「なうぇすと」は最高。
【この手は離さない You’re my desire Oh singin’ Oh】
【何も怖くはない I’m a believer Oh singin’ Oh Year】
「破門」 “木下ケンの恋”という妄想
木下ケン
「二蝶会」の若手構成員。上部団体である神戸川坂会の“本部部屋住み”として修業経験もある、やくざのエリート。兄貴分の桑原に対して「桑原の兄貴は裏表がないし、行くときは自分が行く。俺は好きですよ。」「『昭和残侠伝』を絵に描いたような人」と言い尊敬している。
はい、観てきました『破門 ふたりのヤクビョーガミ』。
YABAIZO!!!!
刺激的コンビ!!!! 衝撃的くわにの!!!
と観たあと5時間たってようやくちょけれるくらいコンビとはなにか?の概念の深淵をいく映画だったのですが本編に対する考察はまた後日書くとして、我らが濵田崇裕が演じる木下ケンへの妄想が止まらなくなりました。
このままだと一晩中shake in do it do it do it nowしちゃいそうなので、“トイレかよ、ここは”という使い方をブログでして申し訳ないのですが、吐いたら楽になるよと優しく私が背中をさするので、ちょっとこみあがる妄想を失礼しますね、おえー(混乱具合、察してください)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
兄貴、いなくなっちゃいましたね(映画のラストからはじまります)。
子分にわーわーいわれたくない桑原は「おまえ、変なこといいだすんじゃねーぞ」と先にくぎ刺し済みなので、ケンは桑原最後の日、深々と頭下げます。
で、「二蝶会」の若手としていつか桑原さんが帰ってくる日までこの場所を守ることを胸に頑張ることを決意します。
たぶん、彫り物追加しちゃうね。ケンは。場所を守る決意の表れで。
ちなみに、ケンは本当は結構痛がりさんなんだけど(乱闘シーンのあと結構顔に出てたし)、「痛い」って意地でも口には出さないタイプです(ケンの耐える苦悶の表情いいぞ、1800円の価値以上これだけであった)。
そのあと、こうなります。
木下ケンはこれから、たぶんすげー大人な水商売の女に一回くらいもてあそばれて暴行沙汰まで発展するけど、しばらくしたら事務所の近くの定食屋の娘と両思いになって、「俺なんかと一緒にいたらあきません」ってまぁ一旦は断るけど結局事実婚するから、わたしは定食屋で三角巾つけてバイトしたいです
— みずうみ (@numadeasobu) 2017年1月29日
この水商売のお姉さんなんですけど、たぶんね、もともと家庭環境があんまりよくなくて、そのせいの自然な流れ半分、なにかのため(たぶん弟の学費工面、でもお金できた時に弟は思春期のせいもあってその金を汚れた金として受け取らないんだけど、そのはなしはまたに)に半分で水商売にはいってて、結構やくざの男歴あります。
本人は色んな意味で、ここをきっと抜けられないことを薄々感じてます。
ケンはね、もちろん童貞じゃないですよ。
これまで、先輩と夜の街でそれぞれ女抱くかんじの流れになるときあるでしょうね、夜の街だもん。
そこでの後輩として断らないという流れにおける性の経験は豊富だし、まぁあれだけ俊敏さあるわけなのでセックスうまいんですけど(もちろんだよ)、ガチの恋セックスしたことあるのか?というとないですね(桃色の溜息)。
ケンはたまたま人に連れられて行った店でその美人お姉さんの、弟のための金を預けてる口座がある的な部分をどこかで感じて好きになっちゃいます。
で、お姉さんもまんざらじゃない、つーか惹かれてる、こういう実直系おにいさんなかなかいないからね、夜の街。
でも、お姉さんもこれまでの自分の生き方ってのがあるので、ただの女じゃありません。はじめはお客さんの舎弟扱いで飼っている犬の世話頼みます。それで自然に鍵渡します(うまい!さすが!)。
犬の面倒、真面目にみるケン(いい!)。
2週間くらい、ひたすら真面目に犬の面倒みてるだけ(いい!!)。
お姉さん帰ってきたら鍵渡してすぐ帰るケン(いい!!!)
マロンちゃん(ミニチュアダックスフンドの名前)、ケンになつきます(いい!!!!)。
で、3週間目にお姉さんちょっと怖いお客に乱暴されて帰ってきます(夜の世界こわい!)。帰って来てよくあることだから的な軽薄な笑顔と笑い声あげてシャワー浴びるお姉さん。
出てくるとケンが「大切にしてください、じぶん」といい、相変わらず鍵渡すだけのつもりだったんですけど、お姉さんが思わず抱きついてきて「こんなオンナ、誰のお嫁さんにもなれないよね」なんて言っちゃいます。はい、もうお姉さん決壊。ケンもそりゃ決壊。
で、それからは毎日、お姉さんの家にいっちゃいます。
マロンちゃんもうれしそう。
はじめての恋にばかみたいに夢中になっちゃうケン(ばか!すき!)。
でも、お姉さん、ずるいんだ。
ケンに全部賭けられないんだ。
そりゃそうだ。これまでの歴史と生き方とお金の使い方はなかなか変えられないもの。
好きなんだけどね。ケンのこと。
で、切ることのできなかったやんちゃなおじさんにケンはぼこぼこにされて、この恋は終わります。
これをまとめると「弄ばれた」になるけれど、まあ単純な「弄ばれた」ではないかもしれませんね。うん。
まぁ、でもここまできたら、せっかくだから、殴られた後ゴミ捨て場に捨てられようか、ケン(わたしカラスに転生してその姿を最前でみるね)。
泣いちゃうね、ケン(カラスですが撫でさせてください)。
そのあと、そーだなー2年くらいかな、定食屋の女のことが目に入るまでかかります。
この定食屋の娘さんね、二蝶会の事務所の近くの定食屋の娘で、荒っぽいお客さんも多いですね、この店。
で、若いときからこの店を手伝ってるんで、女子独特の強さでおじちゃんをいなす力があります。
注文とるのも、片づけるのもてきぱきしてますが。男っけなくて処女です、22歳くらいですけどね(ヒロインみ)。
で、昔から店にたまに飯を食いに来るケン(絶対に食べ物残しません)のこと気になってます(少女漫画み)。
で、ある日、店で中途半端やくざみたいな人同士の結構大きめのもめ事起きちゃって、その場にたまたまケンも居合わせます。
机が大きな音でガッチャンってなった瞬間、この娘、「ほかのお客さんに迷惑です!」っていうの(えらい)。
でも、暴れてるやつらは男も女も関係なくなぐる流儀の人なんで、突き飛ばされます。
で、ケンはほら、女は殴らない流派の桑原の弟分なんで、「女殴ったら男の格が下がりますで」と格の違いを1秒で見せつけて外連れ出します(たぶん外でやってる、なにかしら)。
戻ってきて、倒れている娘と机、起こして、定食の続きをもくもく食べます(もちろん完食)。「ごっそーさんした、お姉さん、その度胸ええけど気をつけなな、女なんやから」とお代を渡してくれます(ごめん、この時代に男たるもの的なやつです、ケンは、昭和の任侠好きなんで)。
そこから、来店ごとにちょこちょこしゃべるようになります(ケン、無意識に口数増えてるパターンね)。
で、娘がちょっとここから積極的に映画に誘ったりしちゃって(ケン、断りはしないくらいの感情の広がりあります)、無理やり木下を人生ではじめてデートに連れ出しちゃいます(ケン、映画館でキャラメルポップコーン初体験)。
娘、デートは積極的なんですが、まぁいかんせん処女なんで、なかなか性的なお誘いはできません(実家住まいだし、木下もカタギの娘になかなか踏みこめない、にやにや)。
で、ベタですけど、ケン、風邪ひきます。
で、娘、はじめてケンのアパートいきます。
で、おかゆつくっちゃいます。
ケン、おかゆ食べたの、いつぶりでしょうか?
はじめてだよ、たぶん。
風邪ひいてもおかゆ誰もつくってくれない家庭環境だったんだよ、ケンは。
「これがおかゆか」っておもわずポロリとでちゃいます、言葉と涙(ケン自信もびっくり)。
はい、もうするしかないね!
熱あってもするよね!!!!
でもね、ケン、全裸になりません。いつまでも肌着きたまま。
しかも、途中でやめそうになる。
なぜかって?????
刺青みせたくないの!!!
もちろん、刺青入れたこと、後悔なんてしてないよ!!!
ケンは自分の人生、覚悟して歩んでるから!!!
でもね、刺青のある体と、刺青なんてもちろんない娘の身体が直に触れ合うことが、境界線を越えて、彼女の人生をこちら側に寄せちゃうことなの!!!!
ためらうケン。
娘、肌着に手をかける(処女なのにすぎょい)。
娘、肌着脱がせる(処女なのにすぎょい 二回目)。
娘、刺青に口づけ(処女なのにすぎょい、三回目)。
はい、この人を自分のものにしたい思いが、制御力を上回るしゅ!ん!か!ん!!!!
で、こうなります。
さらにいうと木下ケンは、相手が妊娠したときにカタギじゃないから「別れてくれ、金は毎月振り込む」っていってくるけど、「えっ?なんかいった?ほら、あんたの好きなシチュー冷めるよ」って聞こえないふりされて無事子持ちになるので、私はその時に備えていつもシチューはあつあつにしようと思います
— みずうみ (@numadeasobu) 2017年1月29日
はああああああああああああ、いい人生だよ、木下ケン。
ちなみにですが、家族持ちのやくざ、ケンは
「いってきます」はいうけど帰りの予定は絶対言わないんだよ。
できない約束はしないから(卒倒)。
「吐いたゲロ(妄想)は、よう飲まん」。
たいへん失礼いたしました。
たいへんすっきりしました。do it do it do it now.