写経で感じる 小瀧望(20)
2016年10月21日。中間淳太くんが29歳になり、ジャニーズWESTのメンバーが全員20代の1年間がはじまりました。
「全員20代が1年しかない」
そんなに年齢が離れていることを感じさせず、なんだかぎゅっと一塊の男の子たちであれるジャニーズWEST。
これまでにもメンバーの年齢が離れているグループというのはいくつか見てきましたが、こんな感覚ははじめてで、ため口感覚にひらりとチェンジできた弟組がすごいのか、それを提案してきちんと受け入れられるお兄組がすごいのか、はたまた彼らのジェネレーションの特徴なのかはわかりませんが、ともかく強みであることは間違いないとぐっと拳を握りしめる気持ちです。
さて、時は遡り、2016年7月30日。
小瀧望くんが20歳になりました。
ちなみに、前日の「#小瀧望10代最後の日」のタグをみているうちに、完全にセンチメンタルになる私。
10代の小瀧くんに勝手もって「二十歳になるまでいけないことはだめよ!」など心配こいてましたが、愛をちゃんとまっすぐ受け止められる子に、遅刻したらちゃんと叱ってくれるお兄ちゃん達がいれば《無敵の7人》だった、みんなが20代の時代《さぁいこうか(最高か)》
— みずうみ (@numadeasobu) July 29, 2016
#小瀧望10代最後の日
さようなら、永遠に
— みずうみ (@numadeasobu) July 29, 2016
カメラロールと思い出が宝箱
#小瀧望10代最後の日 pic.twitter.com/iFwVCvx39w
当日もまたしかり。
小瀧くんが二十歳になった日の太陽がのぼった
— みずうみ (@numadeasobu) July 29, 2016
小瀧くん、おめでとう
見守り続けてきた仲間たち、おめでとう
ジャニーズWESTの新しい時代、おめでとう
#小瀧望生誕祭 pic.twitter.com/jvO7qIq5wb
こんなに≪過ぎゆく今日という日≫に意識的になるなんて、無駄に自分の影とか一眼レフで撮っていた自意識過剰大学生以来だよ…ありがとう、のんすけ…青春プレイバックだぜ…などとすっかり祝いきった気分になっていた私が仕事帰りに「さーてと、今日は水曜日。いやー、週の真ん中になにわぶ誌を更新してくれるジャニーズWESTはありがたいわー、国民総生産あげてるわー。」と気さくに開いた2016年8月3日の“なにわぶ誌”。
“小瀧望”をクリックして15秒後に気づきました。
これ、まじで泣くやつじゃん。
で、30秒後
まじで泣いてるじゃん、わたし。
いつかドラマで見たやつだ……扉に寄りかかり、携帯を片手に泣く女=私。
まさか、これをやる日がくるとは。
乗客の皆さんの、そんな私に見て見ぬふりをしてくださっている空気…ビシビシ感じつつ、必死の帰宅(千代田線の乗客の皆さん、たぶんビビらせてしまい、本当にすみませんでした)。
ちょっと、のぞむの、なにわぶ誌、愛しさを茶化す言葉も見当たらない、泣くしかない
— みずうみ (@numadeasobu) August 3, 2016
なにわぶ誌のこの文章は今や消えました。
でも、私はこの文章を手帳におさめました。
写経したからです。
小説家やライターなんかじゃなくても、学生時代のレポートやブログレベルで実感できることではありますが、文章を書くのは非常に時間がかかります。
考える時間、手を動かす時間、読み返す時間、間違えた部分を訂正する時間。
それに比べて、読む時間ってすっごい早い。
小瀧望がこのなにわぶ誌を書いた時間を体感したい、そのために私は写経をしたのです。
(厳密にいうとうつしているので同じ思考回路や時間は体感できないのですが、「彼が文章を思考している時間=私が文章を目で追う時間」とするという超強引方程式を樹立した…ヲタクって勝手だぜ)
そして、気づいたことは…
小瀧望はジャニーズWESTを証明し、整える人物だということです。
ジャス民全員が泣いた(推定)、メンバー一人一人へのメッセージをまず一部抜粋します。
(シゲへ)
「舞台でも主演をはったり、周りからしたら、羨ましい部分しか見えないけれど裏でめっちゃ練習して、プレッシャーもめちゃあって、苦労してたのをこっそり見てました(笑)。」
(照史へ)
「いつもMCとか、ワイドショーの取材とか色んなメディアの場面で引っ張っていってくれてありがとうございます。」
(淳太へ)
「まさか淳太のことを「淳太」って呼ぶと思ってなかったです。」
(神ちゃんへ)
「なにわ侍の「俺は努力しても報われへん人間なんや」のセリフがいまだに胸の刺さる。ダンスや歌や芝居が上手いのは影の努力があるからやもんね。」
(流星へ)
「Jr.の頃から2人で曲をする機会が多くて、やっと自分たちのLIVEで、新曲を貰ってやりたかった世界観でできたね。念願でした。」
(ハマちゃんへ)
「関西Jr.の頃、ハマちゃんは1人になって大変やったと思います。支えてくれる人もおらん、助けあう人もおらん…。全部自分1人に、責任や不安が襲いかかってきたと思います。
それに打ち勝ってデビュー。ハマちゃんは強いです。」
重岡くんの選ばれた真ん中の人としての人生。
関西をしっかり引っ張ってきて,WESTの出発を形作ってくれたばどの先輩人生。
デビュー時にメンバーから外れていた神ちゃん、流星、ハマちゃんのJr.からの積み重ね人生と当時の葛藤。
Jr.時代からファンだった人たち、そしてあとから歴史を知った私のような人も、これがジャニーズWESTの礎と認識している部分を、小瀧望が語る、語る。
小瀧望はジャニーズWESTのメンバーです(My mother is woman的なこと言いました)。
その人がこのことを語る、その意味の深さ!!たる!!もの!!!
ファンは、発信された言葉を寄せ集めて編集することはできるけれど、本当かの検証はできない。
なぜなら、その場にはいれないから。
毎日の「もしも付き合っちゃった妄想」や「こんな役やってほしい理想」は発信されたものを各々の好み編集したものをうまく振り回して遊べればいいから(他者に当てて怪我を負わせないこと注意☆)、彼らからの証明なんていらない(むしろいらない)。
でも礎は遊びの道具ではなくバイブルである。読み解きの自由はあれど、文字ひとつひとつに信仰するための重みが欲しい。
「君たちにとって大切であろう礎、それを目撃して体感した僕がそうであると証明します」と小瀧望は書き連ねたのである。
小瀧くんはメンバーに感謝のメッセージ届けただけだったかもしれない。
でも、ファンのバイブルに証明の印章をドドーンと20歳の記念に押してくれたのである。
そして、ちょうどこのなにわぶ誌がUPされる前後に「レコメン!」で≪桐山照史のやみにせまる企画≫における照史マジ凹み事件、同じく「レコメン!」で淳太くん、番組でのキャラ設定へのマジ悩み吐露事件が発生しています。
いろんな人がいろんな想いをわーわー言っている中、小瀧望はこういいます。
(照史へ)
「そんな元気で明るい照史やのに、めっちゃ繊細やんな。ちょっと面白いです。笑」
(淳太へ)
「そんな淳太が繰り出す、ギャップのあるキレ芸は結構好きです(笑)。」
穏便だ。そして温かい。
そして、小瀧望は「BOYS消滅話」にも触れる。
穏便に。温かく。
これは、ジャニーズWESTのメンバーにしかできない物事の整え方ではないでしょうか。もちろん、いろんな意見が出ることはファン個人の自由ではあるけれど、淳太くんの背中も、照史くんの背中も、そして議論に戸惑っているファンの背中も優しくポンとたたいて「ほな、いこうか」といってくれている、そんな気がする文章。
“そんなに年齢が離れていることを感じさせず、なんだかぎゅっと一塊の男の子たちであれるジャニーズWEST”
と一番初めに書きましたが、末っ子気質を生かしながら天真爛漫にグループを整えられる子が一番下からくるっとグループをきれいに丸めているのもその要因だと思うのです。
そんな末っ子がいることは、やっぱり強みであることを間違いなしと、血が流れても痛みなんか感じないくらいにぐっと拳を握りしめる気持ちです。
この長いなにわぶ誌の中で小瀧くんは
「よろしくね」を5回
「ありがとう」を7回
書いています。
写経していると何回も出てくる単語に気づきます。
この文章をポチポチと携帯で文章で打っていたであろう小瀧くんは何回もポチポチしたことに気づいていたのかな?あえてちゃんと言った?無意識?どちらでも素敵なことだ。
メンバーへのメッセージにはかならずどちらかの言葉が入っています。
ファンには「ありがとう」も「よろしくね」も2回ずつ書いています。
こっちこそだ。
これからもジャニーズWESTとファンを「よろしくね」
そんな、小瀧望くんでいてくれて本当に「ありがとう」
(追記)
私が、一心不乱に写経していた私に「お済みのお皿、作業にお邪魔そうだからお下げしますね、ごゆっくり。」と優しく微笑んでくださった新宿「BUN」のウエイトレスさん、ありがとうございました。
ここの珈琲、甘みがついているメニューはザラメがカップの下に仕込んであって、最後の一口が一番優しく甘い。それはそれは、小瀧君の笑顔のように(写経環境として最高)。
じゃにおたバトン やりました
一方的に「ててててて天才!」と思っているアカウントさんが発案したじゃにおたバトン、楽しくやりました。
じゃにーずおたく自己紹介ばとん
【名前】みずうみ
【今の担当は?(複数可)】
名前:濵田崇裕
好きなところ:
- 低反発クッションか!と思うくらいに人にフィットできるように見せかけて、生まれ変わったら火星にひっそりと暮らすカニになりたいという複雑さ
- 雄弁ではないけれど感覚で物事把握しているところ
- 顔!!(大声)
- 声!!(大声)
- 身体のカタチ!!!(絶叫)
担当になったきっかけ:
久方ぶりに見た少クラで「あらあら、エイトのうしろにいたこの子たちがジャニーズWESTに…」、「あら、濵田くん、ひさしぶ…チュドーン(奈落に落ちる音)」
【いつからジャニヲタ?(きっかけも是非)】
小学生の頃にKinKiをジャニーズという枠でなく「かっこいいお兄さん」という枠で応援していたことも忘れていた2007年。
仕事関係の知り合いにお誘いいただき『全国47都道府県完全制覇!!関ジャニ∞えっ!?ホンマ!?ビックリTOUR2007』へ。
「テッペンとるためにひとつひとつ制覇してんの、俺ら」という顔で特攻服着た7人がミニバイクで降り立った瞬間に、
「はい、わたし、こういう意味がつまったコンセプトエンタメ大好きです!!!!!!!!」とジャニヲタ世界へ緊急ダイブ。
【担当遍歴】
横山裕(2007~2012)~脳停止期間~濵田崇裕(2015~)
【好きなシンメorコンビ(への思いも是非)】
☆はまこた
(人がジェネレーションを超えて仲良くなれることの希望であり、平和の象徴)
☆ふまけん
(マンガで100万回読んだ“運命”ってマジであるんすね!?)
【1番心に残ってる現場】
2010年 「横山YOUがヤッちゃいますコンサート」 IN福井
横山君のバースデー公演のために、ダンナと交際に発展した翌日の早朝に福井に向かっている電車の中で「自分、なかなかだな」と思った。けど、cHocoレート見た瞬間に「自分、これで間違ってないっす」って思った。
【初めて行った現場】
『全国47都道府県完全制覇!!関ジャニ∞えっ!?ホンマ!?ビックリTOUR2007』
【最近行った現場】
『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!』
【次行く現場】
『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!』おかわり
『少年たち 危機一髪!』
【記憶に残ってるファンサ】
ラキセ魂の横アリ
濵田君にうちわを指で可憐に撫でていただき、魔法をかけられたように硬直した。
(その日から、名前入りうちわは自担だけという乙女の誓いをたてる…重い)
【好きな曲TOP3(理由もあればどうぞ!)】
(≪君にありったけのラッキィを届けたい そのための 無敵の7人、さぁいこうか!≫という意思表明がアイドルとして10000000点満点すぎて未だ聞くたび号泣)
『CANDY ~Can U be my BABY~』中島健人
(I’m loveholicって言いながらピースする男は天才)
『ガンガンガンバッテ』NEWS
(zopp先生の極端愛がかわいいのベクトルに触れていて非常によろしい。慣れないデコメ(時代…)で求愛ダンスするシゲアキ氏、悶える。)
【好きな振り付けTOP3(好きポイントも…!)】
『Can’t stop』ジャニーズWEST
(濵田君が最高潮にえろい)
『Toxic LOVE』ジャニーズWEST
(濵田君の腰振りがやばい)
『PARTY MANIACS』ジャニーズWEST
(濵田君の飛び込みがすばやい)
【自分がJrになれたらバックにつきたい曲(複数可)】
『Great5』ABC-Z
えび座のラストでえびちゃん先輩に負けないくらい気合いれて踊り切って昇天したい
【1番好きなペンライト】
JUMPさんの仮面ペンラ(持ってない)。
美少年を品定めごっこ永遠にやりたいというかペンラしてなくてもしているという重い事実。
【1番好きな衣装】
ジャニーズに所属している男の子は、すべからくナポレオンジャケットを着用すること!!
【よく買う雑誌】
ドル誌は「30日÷5誌=6日に1度のカンフル剤」
【この映像は見て欲しい!というオススメ】
2016年1月29日放送
ミュージックステーション「勝利&健人&ジャニーズJr」
ジャニワを3分半にまとめるという偉業放送。
ジャニーさんの夢とジャニタレとして生きる少年たちの姿勢の美しさにあふれた3分半。
【ジャニヲタになる前の趣味は?】
映画みて、本読んで、マンガ読んで、お茶してました。
日々の解像度…低い!!!
【最近気になっている子】
KINGの3人 完璧なものが存在するという夢!
井上瑞樹 ジャニーズの申し子!
宮近海斗 羽ばたく演出力!!
【最後に一言!】
ジャニーズに関わる全ての人にありがとう。
人生は素晴らしい…と思えるジャニーズWESTの組み合わせ3+α
いやはや、CDTVでお披露目された「人生は素晴らしい」、素晴らしかったですね。
こちらの日々抱えしまうネガティブ感情に対する激しい理解を示したうえで「僕と、僕と新しい明日を叫ぼう」と肩を抱きながらポジティブな海原に一緒にダイブしてくれる歌詞……最&高。
オーバーオールという、現実に生きている19歳~28歳の男の子が決して決して着ることのないファンタジーな可愛さをみせてくれる(濵田くんの露出度満点笑顔で満点なで肩含む)お衣装……最&高。
そして、ばどちゃんをかきわけて出てくるセンター重岡くん、一緒に疲れ切るツイン、壁にぶち当たりこえていく神濵など、魅力あふれる組み合わせを駆使した振りつけ……最&高。
濵田君のうしろで人一番ちょける小瀧君≪はまこた≫、濵田君に世界一かわいい追いかけっこしかける重岡≪濵シゲ≫など(ごめんなさい、やや、自担中心にひらけ!的な物の見方をしています)ふと映り込む関係性……最&高。
でも、リピすればするほど関係性は拡大するばかり。
そう、ジャニーズWESTは、7人という人数から繰り出すことのできる最大数の掛け合わせまで最大限魅力をかましてくるグループなのです。
この2人にこの1人が加わると…パターンまで網羅すれば7の7乗だけじゃすまない。
あぁ、100回観ても足りないわけだ。
どの組み合わせにも「その組み合わせの妙」があるのですが、その中で至極個人的に私が素晴らしいなぁと思っている組み合わせについて、独断と偏見で記していきたいと思います。
(長くWESTを応援されている方に比べ、比較的新規めな私です。ゆえに、知らないことなどもモリモリあると思いますが、ここはひとつ、“とある人の、とある視線”ということで生温かく見守って、もしくはスルーしていただければ幸いです。)(書き終えて読み返してみたら相当な独断と偏見でござんした。)
1,目的があるからこその唯一無二の濃密カンケイ
WESTを好きになり、WEST担の皆さんのTwitterをのぞきはじめて、一番はじめに思ったのは「どーやら、ばど…とは特別ななにかであるらしいな」ということでした。
“この2人って…エイトのうしろにいたね!「ごくせん」に出てたね!”というレベルの私(ばどちゃんが築いてきた歴史をじっくりしっかり見てこなかった)。
ゆえに、はじめは桐山くんがラジオでふいに「たかひろ~」って呼んじゃうところとか、淳太くんが「アホやな~」とフランクに口にしちゃうところとか、濵田くん×桐山くん、濵田くん×淳太くんのそれぞれの“ただの男友達”という関係性に、いつもは覗けない20代後半男子の友情を見るようで胸が高鳴っていました(それはそれで人生の素晴らしさ…)。
「いや~、しかし、これだけ皆さんがおっしゃっているのだからなにかあるのだろう」と思い、画面の隅まで目を凝らしてみることしばしば。
む?むむむ? ~1か月ほど経過~ あっ気づきました!
ジャニーズWESTが一段大きな舞台に出た時、バラエティ的展開含めジャニーズWESTがピンチに陥った時、ジャニーズWESTにとっていいことがあった時、桐山くんが見つめる先には淳太くんがいて、淳太くんの見つめる先には桐山くんがいました。
あっ、そっか、この2人は“ジャニーズで成功する”という大きな目標をともにすることで最高の関係を築けた2人なんだ。だから男友達の空気は薄いけど、シンメとしてそれを共通に持って出し合ってきたんだ。だから、夢を叶えるための大事な場面や、夢を叶えた成功の場面ではそれぞれを見つめているんだ。
と推測した瞬間、私も叫んでいました。「ばどぉおおおおお!」と。
やんちゃ男子グループの桐山くんとインテリ男子グループの淳太くん。うーん、そもそも学校もなんか違いそうだ。そんな、ばどちゃんのような関係は、人が大人になってから築く人間関係の多くのスタイルに当てはまると思います。
もともと同じクラスなだけだったら仲良くはならなそうな人。そんな人と、仕事で同じチームになった、学校で同じ部活になった、子供が同じクラスになった…などなどの後天的なある目的でたまたま距離が近くなること。その時に、もともとの性質の違いにいつまでもこだわって、仲良くなれそうにねーなーと気持ちを放り投げなければ、目的があるからこそ、お互いの違いをお互いの武器にするような新しい関係性をつくれる…。
…うん、人生は素晴らしい。
2, 同じ青春がなくても今から始める、只それだけ
「濵田崇裕&小瀧望(はまこた)」
「なんじゃこりゃああああああ」と松田優作ばりに、刺されてもいない腹をなんども確かめたのは「はまこた」という単語を知ったその瞬間の私でした。
小瀧くんが、おっきなおっきな体を寄せて濵田くんの腕をぎゅっとしている!?
小瀧くんがプールで濵田くんにかみついている!??
小瀧くんが手ぇつないでと下がり眉で濵田くんにお願いしている!???
えーと、訳が分からない、うん、訳がわからない。
えーと、モノレールに乗って買いにいく同人誌でなくて?
えーと、これ私の妄想でなくて…げんじつ…!?
その日から「はまこた」という単語はマカロンよりも甘く、バターよりもカロリーの高い、この世の中でも非常に甘美なるものとして頭に刻まれました。
この2人の年齢差は8歳。
小瀧くんがピカピカのランドセルを背負った時、濵田くんは(きっと)上靴の後ろをはきつぶして恋バナしていた中学生。
小瀧くんがようやく中学にあがったとき、濵田くんは外泊してもぜーんぜん怒られない年齢(いろんな想像…)。
青春時代に全く触れ合わない年齢差。
たぶん相当な年数において、濵田くんが本気で投げたボールが小瀧くんのみぞおちに当たったら、救急車呼ばなくちゃいけないかもしれない、そういう年齢差。
そして、小瀧くんにかみつかれるまでに甘えられまくっている濵田くん…実は末っ子ちゃん。
実際の兄弟関係がすべての人間関係に直接的にかかわるわけではないかもしれないけれど、昔の少クラin大阪など見ていると、司会でない限り年下よりも比較的同世代とお話しがちな濵田くん。人としての包容力はあるにせよ、根本的な兄体質ではないのかもしれません。
「はじめに濵ちゃんになついたの、俺や」(ラジオにて)との自己申告通り、小瀧くんがぐいぐいいったことにより、この関係は発展したのではないでしょうか。(この日本にある運命共同体の中でも、結構強固な「ジャニーズで同じグループでデビューした」という関係性があるというところが小瀧くんの背中を押した可能性は大いにありますが)
自分がぐいぐいいく側だと怖いけれど、ぐいぐいされる側だと単純にうれしい。そんな感覚は、ごはんに誘われたなど、日常の本当に簡単なことでも味わえる人間感情です。そう、人はぐいぐいこられたらうれしい生き物…。
もともとの共通のものが少なくても、本質的な性質の合致がいまいちでも、どちらかが心を自ら開いて、少しの勇気をもってぐいぐいいけば仲良くなれることがある。青春を共有の過去なんかなくても、今から未来をつくればいい、それで人は人とつながれる、そう、大人になっても友達はできる…。
…うん、人生は素晴らしい。
3, 空気を読まなからフランクで笑いあえる
ここ1~2年、各場面で神ちゃんのいいところをきちんと口に出して「そういうところいいと思うよ」と言ってあげる、そういう姿がジャニーズWESTではよく見られる気がします。
「ジャックナイフのようだった神ちゃん」が刃をしまう際、デビューうんぬんの問題、気持ちの整理、もともとの性格など、私にはあまりはっきり見えなかった場面で、内側に刃が向いたこともあったのかな?と邪推してしまうほど、メンバーの神ちゃんへの視線が優しい(誤解がある書き方をしてしまっているかもしれませんが)かんじがする瞬間があります。
そんな中、重岡くんだけはどこかその態度がいい意味でかけている気が。
空気を読まない、場所を選ばない「ウザがらみ」「テンションの素直な拡大」など、少年み溢れすぎる印象で語られることの多い重岡くん。でも、朝ごはんのルールが細かかったり、生活リズムを気にしていたり、健康グッズにこだわったり、実は人一倍神経質でどうしたいかどうすべきかが頭の中でぐるぐるしていそうな印象も背中合わせ。きっと、人一倍頭が回転している、頭のよい子なのではないかと私は思っています。
でも、「歌っている時に自分が一番楽しい空気にぐっとはいれるかどうかだけを考えている(ニュアンスです)」と語るなど、その頭のよさを理論武装だけに、状況判断だけに使わないように、感覚とのバランスを本当にうまく取っている。
重岡くんがやっぱりジャニーズWESTのセンターだなと思うときは、≪センターとは理由なくきセンスである≫という観る者側の想いに、その独自のバランスでこたえてくれている瞬間のような気がしています。
そして、その姿勢はパフォーマンスの時だけでなく、彼の意識の賜物かどうかはわかりませんが、しっかりと日常にまで浸透。だから、重岡くんは人との距離感に「読み」の要素が少ない。だから、空気を読まない「ウザがらみ」「テンションの素直な拡大」が発生する。でも、だから、重岡くんは頭をつかって神山くんに声をかけない。
そんな「かみしげ」の会話は、「神ちゃんってあついよね!」「しげも変わってるよ」と非常にフランク。普通の教室から出てきた2人が、靴箱で上履きからローファーにはきかえて、コンビニでガリガリくんを買って、夏の太陽にガリガリ君と自分も溶かされながら笑いあって、曲がり角で「また明日なー」と別れる。そんなかんじのフランクさ。
メンバーのつくる温かい空気の中で幸せそうに微笑んでる神ちゃんもいいけれど、普通に汗をかいて「あっつー」と言っている神ちゃんもとてもよいと私は感じるのです。
「空気を読まない」からそこにいい関係は生まれる。
「空気が読めること」が仕事でも、プライベートでも、SNSでも大切なこの時代に、空気がいらない関係性があることは、誰しもがとてもとてもほっとできる希望的存在…。
…うん、人生は素晴らしい。
……えー、流星くん、ごめん。3つにしたのであぶれちゃったけれど、キミはとてもいい子です。流星くんの横にいて、だれかが不幸せそうな姿は見たことがないし、想像もつかない。
そして、とっておきのイケメンだけど、キミは濵田君の彼女です(冗談です)
オラオラ系彼氏でお馴染みの藤井流星氏までもを彼女にする爆モテ男子の濱田崇裕殿 pic.twitter.com/7c6OWyhLeZ
— みずうみ (@numadeasobu) 2016年5月14日
最後に+α。
年下が年上を気さくに「淳太!」「濵田!」「照史!」と呼び捨てにグループ、ほかにありますでしょうか?
グループの人間関係の弾力性がジャニーズアイドルグループで最も大切なことであることを経験から学び、「敬語なしな!」と圧倒的な先輩という皮をを気さくに燃えるゴミにポイできたジャニーズWESTの年上3人が好きだ。
はじめ怖かったかもしれないけど、だんだんフツーになってきちゃったねと、年上の想いにまんまと?しっかり?のっかっれるジャニーズWESTの年下4人が好きだ。
ジャニーズWESTがいる人生は素晴らしい。
既婚ジャニヲタにおける馬鹿みたいなトキメキ妄想について ~20歳の私に告ぐ~
高校二年生の夏休みのことでした。
それまで2回しか飛行機にのったことがなかったくせに≪2泊3日の北海道修学旅行!→1日だけの休息→行政が主催する1週間のタイボランティア研修(初海外)!≫という過激日程を組んだ私。
笑顔でいられたのはタイの空港についた瞬間まででした。修学旅行の疲れに、はじめての長時間フライトの疲れが加わっていた私は“えっ?これサウナじゃなくて?普通の外気温??”というタイのメラメラした現地温度を体感した瞬間から体調は下り坂、結果、微熱と慢性的な気持ち悪さに見舞われ、ミネラルウォーターだけを抱きしめながら1週間を過ごすはめになりました(ホテルを転々とする行程だったためひたすら体調不良を抱えながらついていくはめに)。
地獄の復路フライトを終え、家に辿り着いた時には≪17歳の夏休み≫美しい文字に反した、「い、いえに、つ、ついた…」という安堵だけの、青春のきらめきなんて1ミクロンもない涙を流していました。
人生最高にツラかった1週間、私が本能的にやっていたことは<片思いの男の子の写真を見ながら心の中で話しかける>という行為でした。
“なにしてんの、私?”なんて疑問は体験したことのない体調不良の前に完全ひれ伏し状態。
この状況に打ち勝つために「わたし…がんばる」と写真に向かって言えば、写真の中の彼が「がんばれ!がんばれ!日本に帰れるまでの辛抱だよ!」と答えてくれている(気がする)、そんな本能に基づく幻想と幻聴のみで耐え忍びました。
「既婚ジャニヲタにおける馬鹿みたいなトキメキ妄想」というタイトルなのに、なんで遠い遠い昔の話をしているのか…というのは、<片思いの男の子の写真に話しかける>というこの最&高にやばい行為が、既婚ジャニヲタである私のスタンスの基礎であるから…なのです(みなさん、引くかもしれないがどうかもう少し読んでくれ…懇願)。
そして、そもそもなぜにこのタイトルでブログを書こうと思ったか…。
最近、ブログを読んでくださった何人かの素敵アカウントさんたちとTwitterでおしゃべりさせていただきとても楽しく思っています(急な敬語)。
「呼びタメ」タグが流行った時、今だから告白しますが、ドキドキしながらハートを押して、呼びタメしていただき、キャッキャッしておりました。うん、みんな若い!若い!その若さまぶしい!その若さ美しい!ごめん、私、さっき本当は「呼びタメ」の意味わからなくて高速で検索した…。
そう、私、みずうみ、33歳、二宮line(という言い方を人生初めてした今日は記念…)結構、大人で、結婚していて、子供います。
突然ですが質問です。
「つーか、つーか、結婚して、子供もいるのにこういう馬鹿みたいなトキメキ妄想ツイートかましてるのってどういうこと???」と一瞬でも思った方、もしいらっしゃいましたら、手を挙げてくださーい!
【濱田くんと金沢】金沢21世紀美術館の《スイミングプール》。プールの下にいくには結構距離あるけど、「写真取り合お」って返事もきかぬままものすごい速さで下に到着、ひらひらと手をふる崇裕が水面に揺らめいてる。帰り道「俺、現代美術館とか全然わからんかったわ」とのこと(そんな気はしてた)
— みずうみ (@numadeasobu) 2016年7月3日
ごめんなさいね、私、目をこらしてみたんですが、自分の家のパソコンの画面しか見えないので、誰も手なんか上がってないかもしれませんね。
でも、もし、若い素敵アカウントさん達と同じく20才ばかしの私がこのつぶやき見たら“結婚って恋愛の先にあるんですよね? え? それでほかの男の子にバーチャルだとしてもトキメクってどういう感覚ですか??? 結婚ってなんだろな……”って100パーがっくり肩を落として思っていることでしょう。
いつか結婚することになったら、「こんな風にずっと恋していようね」というメッセージを込めて,夫なる人にあげようと20歳の誕生日にヴィレバンで買った荒木陽子(写真家:アラーキーの妻)の愛とロマンにあふれた夫婦生活を綴ったエッセイ『愛情生活』を燃やしているかもしれない。
へいへい、そこの小瀧くんの濵田くんへのメールばりに重い20歳の私よ。そして、万が一の、手を挙げてくれたそこのあなたよ。
私なりのその質問への答えは、「濵田くんをはじめとするジャニーズ男子が≪永遠に交わることのない男の子=宗教的に祀り上げることのできる男の子≫だからこそ発生する感情であり、結婚は恋愛の永遠の延長戦ではないのでそれいったもので補完すべき部分がある」……です。
タイで写真に話しかけていた男の子とは、そのあとありがたいことに男女交際に発展しました。それは、それは楽しかった(初デートが城めぐりってのもよかったなー、天守閣が狭くて2人でひたすらかがんだなー、と、しみじみ)。
でも、私は二度と写真に話しかけることはありませんでした。毎日学校で見かけていたから、そんなことする必要がなかったのかもしれません。
でも、私が大学1年に自分がなった時、彼は行きたい大学を目指し地元で浪人生活をしていました。タイに行っていたときと同じく、物理的に離れていたし、はじめての1人暮らしできっと私が体調不良になったこともあったでしょう。でも、私の中に写真に話しかけた記憶はあの時以外ない。
いろんな話を共にして、いろんなところにいって、たまには一緒に世の中に悪態をついたりして、彼は私の日常でした。楽しかった。
でも同時に、付き合ったことで彼は「宗教的に祀り上げることができる男の子」から「日常の男の子」になったのです。タイで体調が悪いとき、写真の中の彼が私に「がんばれ!がんばれ!日本に帰れるまでの辛抱だよ!」と言いました。でも、本当の彼はきっと「大丈夫??でも、修学旅行のあとすぐタイってそりゃつかれるよ!」と少しあきれ顔でいうのではないかと想像することが容易にできてしまうのです。
結婚するとその傾向はさらに強くなります。
たとえば「おなかをすぐ壊しちゃう○○くん、迂闊かわいい💛」
こういう想像をする。
濵田君なら「あー、かわいかった」で終わり。
でも、現実に夫はお腹を壊したら「どうする?病院いく?つーかトイレくさい!」までがセットです。
たとえば「一緒にお泊りしたときに、○○くん、腕枕してくれた💛」
という想像をする。
濵田君の横でかわいい寝顔で私は眠り「かわいいやつ」と思われたい。
でも、現実は「起きて…る…?」と夫に声をかけられることしばしばの完全かわいさ0の半目で私はいつも寝ています。
たとえば「みずうみ…おれと結婚しよう💛」
といわれた想像をする。
濵田君とならすぐにウエディングドレスとタキシード、素敵な教会ででパパパーン(結婚行進曲)、中間くんあたりができた友人スピーチかましてくれてます。
でも、現実に夫からプロポーズされたそのあとに交わした会話は「結婚式やる? その前に親に挨拶して……、つーか貯金ってお互いいくらあるの?」でした。
日常というのはそういうことです。
いろんなカップルの形があると思いますが、基本的にはすべての人格を、すべての生活をシェアする、それが結婚であり、私は20歳の自分が思っているより「ロマン<現実のシェア」を大切にするタイプでした。
下痢のような、半目のような見られたくないものを見せあい笑い、現実を一緒に戦う。
それはそれでRPG的でとても楽しい。
下痢をしても半目でも「やばくない? にやにや」笑っていられる安心感半端ない。
でも、結婚は想像以上にRPGでいえば、レベル違いの強敵、資金難、パーティの管理(子育て)など戦うものがいっぱい。
時に、そのRPG的修羅場をクリアするために、お互いよくなかった動きを指摘しあったり、精神的な弱さを申告しあったり、持ち物(金銭的なもの含め)を精査しあうこともあります。戦うために役には立つし、必要だし、正論だけど、もちろん気持ちは、うぐぐぐそういわれると辛いぜ…ってなかんじになります。
でも、人間には、無条件に「がんばれ!がんばれ!」と言われたい、それだけで単純な意味で元気をだせるという側面があります。
めくるめく甘い恋愛ストーリーの主人公が自分であることで、自己肯定の意味で元気をだせるという側面があります。
でもRPG中の仲間と「無条件」「甘い関係」をつくるのって相反しませんか? ちゃんと戦って勝っていくことと「無条件」「甘い関係」って相性抜群に悪くないですか?
そう、「結婚とトキメキの両立ってくっっっっっそ難しい!!」
濵田君もきっと人間なので下痢くらいしているだろうけど、私はそのあとのトイレに匂いを体験することはないし、私の半目睡眠をみて濵田君に「げ…幻滅」と思われることもない。
雑誌やテレビから湧き出る彼のパーソナリティ―の中から素敵な部分だけ抽出してキュンとする。濵田君の横にいる私(という文字づらのやばさ…)なんて5割増しくらい人として優れていそう。あぁ、理想だらけ!うふふ!あはは!わくわく!
そのかわり、一緒に現実を戦うことは絶対にない。
「みずうみ…おれと結婚しよう💛」からはじまるリアルな共有は絶対にない。
それに関して私は至極冷静な顔で「そりゃ、そーだ」と言える。
当たり前だけど、ここに大きな意味があると思っています。
そう、日常の男の子(夫)と、無条件で自由奔放なトキメキは少なく、でも、明日をつくるときめきと楽しさを体現する
宗教的な男の子(ジャニーズ)と、理想だらけのときめきを作りだし、沸いてきた生きる意欲を現実のガソリンにする。
それが既婚でジャニヲタの私なのです。
おぉ!欲張り!そうかもしれません。
でも、その分、仕事で夜中の2時に帰ってきても朝には夫と息子のお弁当を半分寝ながらつくったりしているので許してください。「ママって忍たまのしんべえにそっくり。特にうしろすがた。」と息子に言われて少し傷ついたりしているので許してください(既婚子持ちRPGはそれなりに体力も精神力も、一人だった時には想像できなかったことで消耗することが多々あるのです)。
なので、こういうこと(馬鹿みたいなトキメキ妄想)は、いわゆる私の生活におけるべホイミ(回復の呪文)なのです。
控え室のタカヒロ
— みずうみ (@numadeasobu) June 30, 2016
式直前のタカヒロ
友達の出し物
ぜーんぶ終わって疲れて寝ちゃったタカヒロ
という結婚式当日カメラロールを私の携帯にください pic.twitter.com/3kVg2O1J4s
高校生の時に横にいてほしかった濱田崇裕➡大学生の時に横にいてほしかった濱田崇裕➡今週末横にいてほしい濱田崇裕➡5年後横にいてほしい濱田崇裕 pic.twitter.com/3ZB0HiAJBQ
— みずうみ (@numadeasobu) June 4, 2016
あー、濵田君(ジャニーズ)ありがとう。しんべえ、明日も弁当つくれます。
ちなみに、我が家のHDDはジャニーズ関連と「クリミナルマインド」でいっぱいで、
我が家の本棚はドル誌と「フ○―メイソン」「都市伝説」でいっぱいです。
私は“理想だらけ男の子”、彼は“不可思議”でトキメキを生成して我が家は成り立っているのかもしれません。
家事などの分担さえしっかりやれば、青い封筒がきたときには「いやー、結婚して相も変わらずキュンキュンし続けている夫婦などいるのかな?都市伝説じゃない?」と言っている“未だに、小山君は日テレのアナウンサーだと思っている”夫もとりあえず一緒に喜んでくれたりします(同じ意見でいるということが最大のありがたみ…)。
20歳の私よ、安心しましたか?
『愛情生活』もきちんと本棚に鎮座していますので、今は納得できないこともあるかもしれませんが、とりあえずは燃やさないように。
人生に信じられない1日があっても誠実に生きるのだ ~濵田崇裕座長公演 歌喜劇 市場三郎 温泉宿の恋~
「歌喜劇 市場三郎 温泉宿の恋」の公演が終わりました。
私は2回ほど温泉につかりにいってきました。
ババンババンバンバン。
自担の初座長公演だというのに、1回目は前日の仕事関係の飲み会が信じられぬ程に真夜中まで濃厚に開催されたの影響(ごめん濵ちゃん、自分で楽しくなって自ら飲んでたふしある)で、内臓達がまっすぐに体の角度を保つという日常を許さないほどの二日酔い。
2回目は前日に夫氏の眠れない夜になぜ眠れないのかというお話をじっくりと聞くという家族を保つための義務を果たしたことによる(ごめん濵ちゃん、私、結婚してます…。)結構な寝不足で新大久保に到着。
「いい大人なんだから整えていけよ!いやいや、いい大人だから整えられなかったんだよ!そして、濵田はお前の事情など聴く暇は1秒もない。」と私がつかみ合いしながらグローブ座にチェックインしたわけですが、帰り道は
市場三郎は、世間と自由を知れなかった男の子の世界がいろんなものにぶつかりながら広がっていく物語だった、最後は一人ですっごく動けてる
— みずうみ (@numadeasobu) 2016年4月28日
なぜ、そんな彼にそもそも卑屈さがないのかの説明は濱田君がただそこに立っているだけで全て説明されてたような、濱田君の魅力がスライドされた舞台でした
つーか、自担が素敵すぎて山手線でひとり「えっへん」ってなってる pic.twitter.com/hadv7a3DNq
— みずうみ (@numadeasobu) 2016年4月28日
というように人一倍、元気な様子で帰宅しました。
つまりは、そういう舞台だったのです、「歌喜劇 市場三郎 温泉宿の恋」とは。
濵田くんが演じた“市場三郎”は他人から見たら「散々な人生」という5文字を充てられる可能性がある青年でした。
市場生まれの三男坊。
長男は超インテリ、次男は中学2年の時オネエに転向、ゆえに自分の意思とは関係なく市場を継ぐ人材として父親から期待され、3歳の頃から午前2時起きをはじめとする、しごきを受ける。三郎を産んだことでお母さんはお亡くなりに。18歳の時に実家を逃げ出し、留学に行った恋人からは5年間も音信不通。さらに、たぶん低賃金労働者。
ねぇ、三郎くん
“お母さんが亡くなったのは自分のせいと思った?誰かからおまえのせいだって言われた?”
”ひたすらにしごかれても歳が離れすぎている複雑な事情を抱える兄に「助けて」も「なんで俺だけ?」も言えなかった?”
”3歳からずっと2時起きだと学校終わって宿題できるかどうかわからないくらいで眠くなっちゃうよね、放課後に友達と遊んだりしたことなかったでしょ?”
”そんなきっつい日常から解き放たれる瞬間もなかったから、朝食バイキングはじめてだったんだよね?外食もしなかったって言ってたし”
”そりぁ、レッサーパンダもミーアキャットもそりゃ見たことないよ”
”道の駅もしかりだね”
”筑前煮は一回つくれば結構何日も持つから、母親不在の市場家の命をつなぐ食料だったのかもしれないね”
事実を並べて涙ぐんで、勝手に結論付けて、頭をぐっしゃぐしゃに撫でて、頼まれていないのに私との20センチ以上の身長さを常にジャンピングで縮めながら抱きしめてしまいたくなるほどきつめな幼少期~少年期を過ごした三郎くん。
しかし、三郎くんは私の手を柔らかに払いのけ自分の身の上を語るときには事実しか言いませんでした。
「しごきから逃げだした」という趣旨の発言でも、あくまで主語は自分。
そして、父親と兄への罵詈雑言も一言もない、5年も音信不通されている彼女に文句の一言も出ない。
なんだか、涙ぐんだことが失礼になるようなこの感覚。
それに加え、
【先輩がポイ捨てしたたばこを拾う(Tシャツの中にしまっていたので火傷が心配)】
【温泉からあがるときにちゃんと足についた水を風呂場できってから脱衣所に行く(その足首さばきに役柄超えた部分で悩殺されたことは秘密)】
【出会ったすべての人に基本は敬語(恋愛提唱になると「~やんす」などと不自然表現してくれるのはわかりやすくでよろし)】
など、とても「誠実な」青年なのです。
でも、この「誠実さ」……ちょっと複雑なように私は感じました。
【彼が持ち合わせている人間性】と【こんな俺だから…という後天的な卑下】が同居している。
「市場生まれの俺だから」
「旅行もしたことない俺だから」
そして、「こんな俺が恋なんかをしてもいいのか」
自分のせいではないことから発生している、彼の人生のところどころのアンラッキー。その体験と、おそらくその時に感じた感情から導きだされた「自分は価値が薄い」という結論。
普通、こういう思考に陥った人間は2パターンに分かれると思います。
① 「どうせ俺なんて…どーでもいいんだ!」→価値のないものを放棄する姿勢。
(「こら、親の金を盗んで…待ちなさい!」「バタン(ドアが勢いよく閉まる音)」「遊びにつかうならまだしもクスリなんか手を出してたら…そういえば最近あの子…」パターン。)
② 「どうせ俺なんて…だからこそ補填しなくちゃ」→価値の低さを認め、価値の上昇をあきらめるがここにいてもいい人間になるためのいい人であろうとする姿勢。
(「キミには才能があるから東京に出たほうがいい」「いや、俺、家のこともあるし、そもそも買い被りです。そんなこと言ってもらっただけでありがたいです、あっ、そろそろ店番戻らなきゃなんで」パターン)
三郎くんの「誠実さ」は②なのか、はたまた先天的なものなのか。3歳という自我の形成前に過酷な状況に追い込まれていた過去があるため、私たちも、三郎くんも判断できないところが大いにあると思うのですが。濵田くんのセリフの言い方やらを受け取るたびに②の要素も混じっている気がしました。
こういう卑下感情って誰かが卑下発言が出たときに「そんなことないよ、大丈夫だよ」といってもなかなか一度自分に押した「価値なし」ハンコを拭い去るの難しい。
辛い瞬間、傷ついた瞬間、あー自分に価値がないからこうなるのかしら?と疑問がわいたまさにその瞬間「そんなことないよ、大丈夫だよ」とその人がハンコを自分に打とうとする手をガシっと止めるのが一番きく拭い去り技術。
でも、大人になった三郎くんの体はすでにハンコまみれでした。
でも、グローブ座で私は奇跡をみました。
三郎くんの発言や行動における【誠実さ】をみるたびに、700人の観客が「三郎、いいやつ!」「そんな三郎、好きだよ」とメッセージをこめた視線を三郎くんに向ける。ジャニヲタお得意のうちわ芸はもちろん持ち込みできないから、とにかく視線で投げかける(私も心をシュワリと突き刺されるたびに虹色のレイザービームを出しました)。
すると、三郎についていたハンコの朱肉あとが、どんどん薄くなっていった気が。
700人の視線って強い。
はじめての温泉旅行の高揚感も、恋のパワーもあったかもしれないけれど、三郎くんは卑下というゴムバンドみたいなものでぎゅっと折りたたんでいるだけだった自分の心と体を開放して、自分のしたいことをするために動きまくります。野球拳を止めるために、電気をアクロバティックに止めにいくところは、まさに三郎の心と体が伸びやかなものになった頂点のシーンだったのでは?
結局、恋した相手(本名もわかんねーし)にはフラれるし、せっかく貯めた100万円(安月給…)も失ってしまうけれど、三郎は「こんな俺だからこうなった」とはもう言いませんでした。明日に向かって歌い「お天道様も笑ってら~」と明るく幕をしめた。
そう、「誠実に生きているのはとてもいい、あなたの人生には価値がある」ということを客席が肯定の視線で三郎くんに証明してあげて、三郎が変わった。
そんな奇跡を私は目撃したのだと思います。
そして、以前の記事でも書きましたが、三郎くんは濵田崇裕が演じた役。あくまで役。
でも、役を演じるための想像力の源はすべて濵田くんの中に蓄積されてきた経験だったり、価値観だったり、感情だったりする。
numadeasobusokohamizuumi.hatenablog.com
デビューするまでにかかった月日。
2013年大みそかの信じられない1日
デビューしてからのどれほど本気かなんてわからないけれど「メンバーに比べたら俺なんて」といういくつかの発言。
そんな濵田くんが三郎くんになったことで、700人の客席からの三郎くんへの肯定の視線を浴びる。
グループの1人としてではなく、たった1人の座長として。
そして、千穐楽に濵田くんが「自信がつきました!」と言い放ったこと。
これが、最大の市場三郎の奇跡、でもその奇跡は三郎くんを演じあげたこと含め、濵田くんが積み上げてきたものすべてに宿っていたと思うのです。
濵田くんが「アイドルとして誠実に生きているのはとてもいい、あなたの人生には価値がある。」
私も飲み会では盛り上げるために少しなら飲みすぎて、家族が眠れぬ時には付き合って、三郎くんのように、そして濵田くんのように誠実にいきたいと思ったのです。
ジャニーズWEST 「100% I Love You」 のMVを撮影するという夢をみるのは自由です
件名 「100% I Love You」MVについての最終確認
スタッフの皆さん、おつかれさまです。
明日、撮影のジャニーズWESTさん「100% I Love You」MVについて最終確認のメールをお送りいたします。
明日は終日の撮影となりますが、ジャニーズWESTさんの魅力をあますところなく引き出す作品となるよう、お力添えいただければ幸いです。
設定は「7人が各自の部屋で各自の片思いの相手とメール中」というものです。
メールでの会話の自然な流れからこれまた至極自然のデートに誘いたいという気持ちを7人は抱えています。
『モテモテのはずのジャニーズが、こんな小さい恋のステップにまごまごしている』というのがこのMVの魅力のすべてです。
もう一度言います、魅力のすべてです。
君達(ファン)が日常生活でドキドキするようなことに、僕もきちんとドキドキしているんだというアイドルとファンとの間に確実に存在してしまう絶対的人生環境距離の曖昧化が狙いになります。“そっかー、彼も私と同じ人間なのね(じゃあ、万が一だけど出会ったら惹かれあってしまう可能性も万が一なきにしもあらず)”という親近感ってやつです。
もう一つこのコンセプトで重要なのは、「恋愛下手=誠実」という王道計算式を成り立たせることです。「見るだけで胸がドキめくアイドル=どーせリア充なんやろが=わたしのような人間と付き合う可能性が1ミクロンもねーわ」という気持ちを優しく撫で撫でし、リア恋枠はもちろん、リア恋じゃねーよという顔をしながらも、うっかり付き合っている夢なんてみたらジャニーズショップに走っている難しい乙女の心も優しく撫で撫でいたしましょう。
こういった感覚を味わせたあとに、コンサートなどで帝王的なかっこさをジャニーズWESTさんたちがファンに見せつける…、このアップダウンでジャニーズファンの心はいい意味でかき乱されます。
<イントロ~Aメロ(Eyes!夜空の向こうにキミの顔)まで>
さて、ここからは具体的なお話に入ります。画面を基本1~7分割にしてそれぞれのかわいい行動を余すところなく映していきましょう。
本人たちには以下のアクションイメージを伝えるつもりです。
【重岡】 メールの返信を待つ間、なぜか腕立て伏せ。100回できてガッツポーズ、でもまだ返信来てなくてがっくり
※本気で100回やるかもしれません。でも、それはそれです。
【小瀧】デートの予行練習。花束を渡す角度の練習から壁ドンの練習まで余念なし。
※「まごまごする」というコンセプトに反してかっこよすぎてしまうかもしれません。でも、それはそれです。
【神山】 クローゼットの前でまだ約束していないデートを想像して1人ファッションショー。いつの間にか奇抜すぎるファッション完成。
※本当に女性受けの悪いファッションになるかもしれません。でも、それはそれです。
【藤井】メールの返信を待っている間に一旦寝落ち。返信の着信でビクっと目覚める。
※本当に寝てしまうかもしれません。でも、それはそれです。
【濵田】3秒に1回携帯の画面を確認しちゃう。キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と思ってとびあがって画面みたら飲食店のクーポンメールで、そのまま床に倒れる。
※飛び上がったあとに意味不明なアドリブで回転等するかもしれません。でも、それはそれです。
【桐山】メールしているところオカンに見られ、「ほっといてやー」と部屋から追い出すが、オカンから「あんた、女心わかってないわ」とダメだし。結局教えを必死に乞う。
※オカン役を追い出すときに本来のやさしさが出て演技が柔らかくなるかもしれません。でも、それはそれです。
【中間】 靴を磨いたりしているうちに部屋の掃除に発展。ベッドをファブったところで赤面。
※爪を切るというアドリブをした場合はやりすぎです。性的な想像が過ぎますのでカットになります。
<1回目のサビ>
~パジャマに携帯をもった7人で集合ダンスシーン~
ここでもっとも重要なのはパジャマの形です。
気さくなTシャツ寝間着姿というのもリアリティという意味ではいいですが、やはりここはジャニーズ、ファンタジーな可愛さを追及したい。
それに加え、中間くんのTシャツ寝間着姿は圧倒的に似合わないという大きな問題も抱えていますのでここは衿&ボタンの基本的なこんなパジャマを7色用意してください。
ベタ塗りの一色パジャマより柄やストライプで色を表現されているパジャマのほうがキュートさは高まります。
また、今回はとにかくかわいく踊ることが一番ですので、こんなスリッパをはかせ、動きを封じることもよいアイディアです。
中間くんがスリッパにつまずいたり、重岡君が暑がって途中で脱ぎ捨てたとしてもカメラは止めずにまわしますのでご注意ください。
最後にメール着信があり、彼女からよい返事がきた、明日はデートだ!
そんなシーンが入ります。
<Bメロ(とは言えキミは知らない)~(周りのみんなは知らないけど)>
ここでは7人が、ベッドの中で明日のデートを思うと眠れないそんな演出になります。ここでも画面を基本1~7分割にしてそれぞれのかわいい行動を余すところなく映していきましょう。
本人たちには以下のアクションイメージを伝えるつもりです。
【重岡】“おれは寝るんや!”と必要以上に目をつぶる
※寝れない自分にムカついているという演技プランにより奇抜な行動をした場合を撮り逃さないよう
【小瀧】レストラン情報誌を読み漁る
※ズボン裾からどうしてもはみ出てしまう足首とどうしても下がってしまう眉を撮り逃さないよう
【神山】ナイトキャップをなんどもつけたりとったり
※寝るときのワックスなしの貴重なペタンとした髪型を撮り逃さないよう
【藤井】寝過ごさないよう部屋の四隅に目覚まし時計をセット
※動きのあるシーンですが、とにかく国宝級の顔面を撮り逃さないよう
【桐山】色々考えているうちにお腹が減ってお茶漬け食べちゃう
※湯気の向こうのわんこな瞳を撮り逃さないように
【濵田】音楽で気を休めようと思うが選曲間違えてノリノリに
※ノリノリで滑って転ぶ可能性あり、「やっべ」の焦り顔を撮り逃さないように
【中間】メンズ化粧品で肌のお手入れ
※あまり肌がぬめり過ぎる場合はやりすぎです。性的な想像が過ぎますのでカットになります。
<2回目のサビ>
~デート当日のパジャマから勝負服への着替えが終わった人からダンスシーン、最終的には7人でダンス~
ここでもっとも重要なのは着替えを見せるということです。
生着替えはジャニーズ舞台での伝統的な芸の一つになりますので、それを取り込みます。
ただし、残念ながら、本当に残念ながらパンツ姿はNGです。
フォーメーションを組み、メンバー2人(もしくは3人)のアップが画面をふさいでいる間に2人(もしくは3人)がズボンに着替えます。
ここではコマ送りにするとわずかながらにパンツの柄が映るか映らないかというタイミングでアップをはずしましょう。衣装特定班が沸きます。
お着替えでは濵田くんがと藤井くんがてこずる可能性があります。
濵田君は着替え中にメンバーにいたずらをされ、それ自体は致命的なものではなかったくせに焦ってミスを起こす、藤井くんは服をわずかな時間に無くすという塩梅です。
パンツ姿さえうつっていなければ大丈夫ですので4回目の(そうBaby~)からの集合ダンスは必須、多少の着替えミスは気にせず、そのまま撮影続行いたします。
<Cメロ(ホントはどう思って)~サビ途中(明日が待ち遠しいって初めてや)>
ここは一人一人のきゅるるんカットになります。
編集でエフェクトをこれでもかってくらいかけます。
カメラは上からジャニーズWESTを見下ろすかんじで。
この角度は本来であれば男子が女子を見下ろす、15センチ差くらいの2人の間で生じる角度が好ましいです。
なぜかといえば、ファンはジャニーズWESTに抱かれながら、同時に抱いているという複雑な関係性を築いているからです。これが女子が男子に「かわいい」を連発する感情というやつです。100%抱く側にこのシーンではなってもらいます。
好き勝手に「かわいい」と男子に投げかけながら騒ぐ自由はリアルな生活には許されません。この「かわいい」の四方八方へのまき散らしこそが、ジャニーズが女子に与えている最大の自由の象徴です。
<サビ途中(3回目のそうBaby~)~ラスト>
サビに入る直前で2回目のサビで着替えていたのは夢の中だったという演出が入ります。
慌てて起きる7人、パジャマで部屋を飛び出して慌てて支度する7人。
迷ったらとにかく寝癖を直すシーン、歯磨きシーンで攻めていきましょう。
間違いないです。
そして、最後は待ち合わせについた瞬間、彼女を見つけてほほ笑んだ7人のこぼれる笑顔でエンドです。
あっ、女の子いりません。むしろ、絶対にいりませんので用意しないでください。
ジャニーズでは「共演」という切符をもっている女子以外がフレームインすることはありえません。「キスマイBASAIKU!」のマイコが毎回使い捨て女子なのはこのためです。ジャニーズの横にいる人物は、メンバー、もしくは、妄想世界にいる自分(ファン)、これが基本のキです。
ラストシーンはその最高の7人のほほえみ、それが重岡君のえくぼに吸い込まれていくシーンになります。ここで重要なワードは「多少の意味不明」というやつです。それが知的理論武装班によって解析されていきます。
例えば今回想定される解析は以下のようなものです。
「中国の伝説によれば、死後に世界で人が通る場所で「孟婆スープ」(別名「忘情水」)というものを渡され、飲むと前世も今生も忘れ愛する人や絆の深かった人に来世であってもわからない。でも、「孟婆スープ」を飲むことを拒む人もおり、その人につけられる印がえくぼである。だから、えくぼがチャームポイントの重岡君は前世の記憶をもって今を生きている。前世で絆と誓い合った7人がジャニーズWESTであり、だからこそ7人でのデビューこだわったのではなかろうか、このMVはその象徴なのではなかろうか」
ジャニーズファンによる意外なる深読み、拡大解釈、それこそがアイドルを予想外に高みに押し上げていきます。なんか素敵じゃないですか?直接こちらが手を加えていないところで、ファンの愛と知性によってアイドルが形作られていくこの現象って。その像が本当のアイドルそのものかどうかは別として、ですけれど。ゆえに、すべてが簡単な想像力の範囲におさまらない、そんなエンディングにしたいと思うのです。
以上になります。
長いメールをお送りしてしまい申し訳ありません。
最後に、藤井くんがふいにハムスターを喉に忍び込ませて、スタジオに連れ込んでいたら、そっと傍にいるスタッフが預かるようにいたしましょう。スタジオは動物厳禁です。
では、明日、よろしくお願いいたします。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
みずうみ
TEL 314-1592-6535
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
君の声に目を澄ます 濵田崇裕 市場三郎座長インタビュー記事をyomyom
新大久保に向かう黄色い電車に乗っている春を、プレオーダーのお姉さんの曇りのない声で「お名前を二回言ってください」と言われたことにおののきながらも、律儀な発音で名前を発声しながら夢見ている日々です。
自担、濵田崇裕の初座長舞台。
「歌喜劇/市場三郎~温泉宿の恋」
2月の末あたりから単独インタビュー記事が掲載された雑誌が発売され、私は至極冷静な顔をしつつ、ハートはマッドマックスよろしくな意気込みで本屋さんに駆け込みました。
毎月、毎月、「君たちはどんな彼がみたいんだい?」と考え抜いた質問とお写真を提供してくださるアイドル誌も非常にありがたいもの。
しかし、
「主役が読み手であるという構造のため、アイドルたちがこちらを喜ばせようとしてくれたことで見えなくなる本質」
「グループで登場するため、グループでの自身ポジショニングが意識された発言により見えなくなる本質」
がアイドル誌にあるのもまた事実。
それに比べ、駆け込んで買った舞台誌っていうんでしょうか、「STAGE navi」、「STAGE SQUARE」、「BEST STAGE」の3誌。
<今回の芝居について>というくくりはあるものの、主役が濵田くんのインタビューが掲載されていて、短いテキストの中に私の愛する濵田崇裕(過去ブログ参照(*- -))がみっちり見えて、私はもう走行車の上でギターかき鳴らしました(マッドマックスのあれ的テンションという意)。
numadeasobusokohamizuumi.hatenablog.com
『事務所の人に「顔もそこそこ、歌もそこそこなんだから、喋っていかないと生きていけないよ!」と言われて(笑)』(「STAGE SQUARE」より)
『(大和三銃士で)藤井さんと太一君のアドリブ合戦に、僕はひとり板の上で呆然としてました…(笑)』(「STAGE SQUARE」より)
そんなことないよ!と濵田さんの顔は…(から1時間)、歌は…(からさらに1時間)と、自担に恋する感覚では否定論理ぶちかましたい一方、どセンターの存在感か否かという面からかなり冷静に考える納得する部分もある事務所の人の言葉。
そして、この発言の前の早乙女太一君に圧倒された告白含め、自身の経験について語るこれらの言葉。
あぁ、この人は、負けたことのある人だ。そう思いました。
ジャニーズで最も重要…とは言わなけれど、かなり多くの場面で必要とされる「顔」「歌」で、そんなことを言われる。
毎日、毎日そこそこと言われた顔でキメて、カメラの前に立つ。
そこそこと言われた歌を歌うところを凝視され、判断される。
酔っぱらって行った会社のカラオケで、明日になればみんな忘れちゃうし、なに歌ったかなんてぼんやりとした印象くらいにしかならないのに、”かわいくないのにこの歌で私いいのか?” ”歌い方キモくない?”とよくわからぬ心の汗をかいている私からすれば、未来を判断する事務所の人のその言葉は重いし、それを耳に入れたあとに笑顔でカメラに向かって笑って、歌うのも相当だ。
そして、板の上での圧倒的な敗北感。
私はその舞台を観てはいないけれど、昔からの担当さん達から絶賛されていた大和三銃士。
でも、ただただ事実として存在した濵田さん自身の自分の感情。
でも、インタビューの言葉はこう紡がれる。
『感情に沿って素直に動けるように本番前に一度、全部を捨てるというか…』(「STAGE SQUARE」より)
『(本読みの独特の緊張した空気に関して)そこで、”コイツ、アホか?”と思われたら勝ちやと思ってます。』(「BEST STAGE」より)
負けを抱いて、どうしたらいいのかを思案し、立ち上がり、進む人。
あぁ、好きだ。
この濵田崇裕に私は圧倒的なアイドルを感じる。
アイドルとは「偶像」でもあるけれど、この場合「あこがれる人」。
ほとんどの人は、恋愛で、仕事で必ず負ける。
人生のすべてがどセンターな人間はいない。
だから、転んだら立ち上がらんと…なんですが、転んだら当然いろいろ痛い。
その痛みがとても強そうで、すごく分かる気がするものなんだけど、私には到底できない顔で立ち上がる、濵田崇裕。
『(これからやってみたいことを訊かれ)ふだんの自分は明るい”濵ちゃん”なので、真逆のシリアスな役もやってみたいというのはありますね。』(「STAGE navi」より)
濵田崇裕がつくる明るい濵ちゃんは素敵なアイドル(偶像)、明るい濵ちゃんをつくっている濵田崇裕も素敵なアイドル(あこがれる人)。
カッコイイ、単純、ただそれだけ。
青い封筒、こいこい。